今日はCEOの交代のニュースが相次ぎます。

先ほどスカイプのCEO交代について記事にしましたが、今度はTwitterのCEOエヴァン・ウイリアムズがCOOのディック・コストロにCEOを譲ると発表しました。

エヴァン・ウイリアムズはTwitterに残り、製品開発を統括するのだそうです。

一方のディック・コストロは去年、エヴァン・ウイリアムズがグーグルから引っ張った人材です。コストロはフィードバーナーを創業しグーグルに売却した男です。


今回の交代は表面では整然とアレンジされたように見えますが、内情はたぶんグチャグチャだと思います。

なぜならディック・コストロがストック・オプションの付与の件に関して不満を持っているという噂が夏ごろから聞こえてきていたし、そもそも彼がTwitterに入社したときからCEOの座を狙いたいという野心を包み隠すことなく公にしていたからです。

ツイッターはユーザー数(1.6億人)の伸びという面では順調に伸びていますが課金モデルは未だしっかり確立しているとは言えません。

課金モデルを完成させるのはディック・コストロが任された任務であり、それが未だきちんと走り出していないのに彼が功績を認められてCEOに就任するというのはおかしい話です。

つまり今回のCEO交代はTwitterがマイルストーン(中間経営目標)をちゃんとクリアしたからそのご褒美として起きたことではなく、単なる子供じみた「宮廷クーデター」に過ぎません。言い直せば投資家としては経営陣に安心感を覚えるような展開では無いということです。

これと対照的にFacebookを見ると創業経営者のザッカーバーグと元グーグルの課金システムを構築した責任者、シェリル・サンバーグとのコラボレーションはたいへん上手くいっています。

FacebookとTwitterをそもそも同じ土俵で比べるのは良くないかも知れませんが、Twitterはどうみてもトップがショボいです。

そこへゆくと同じく今日発表されたスカイプのCEO交代は極めてすっきりしていました。

スカイプはLBOされた会社ですから本当のオーナーはLBO会社、シルバーレイクです。

だからシルバーレイクというファンドが投資リターンの極大化のためには何をやってもOKなのです。

CEO以下のトップマネージメントはその意味では全部「雇われ」です。

そういう事情なのでこれまでCEOをつとめてきたジャシュワ・シルバーマンは今日、あっさり切られています。またシスコから招き入れる新CEOのトニー・ベイツはいかにも一般株主や機関投資家に受けそうなリーダーです。

つまりこちらのトップ人事はシルバーレイクの創始者であるグレン・ハンチンスやジム・デビッドソンらの趣味が強く出た、「鮮やかな手並み」というわけ。