中国の教育関連の銘柄といえばニュー・オリエンタル(ティッカー:EDU)が有名ですね。

もともと英会話学校として始まった同社は最近受験予備校のビジネスにも参入しています。

このニュー・オリエンタルの成功を見て、最近は怒涛のように中国の学習塾のIPOが出てきています。もう最近は面倒臭くなって売り出し目論見書を読む気にすらなりません。

逆に言えばそれだけ中国は教育熱が高いし、学生の競争が激しいわけです。


実際、中国では家計の支出のうち教育費の占める割合は極めて高いです。

ところでなぜ中国ではこれほどまでに受験戦争が厳しいのでしょうか?

これには歴史的、文化的な背景もありますが、人口動態(デモグラフィー)も実は関係しているのです。

下は主要国の出生率です。
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中国は「一人っ子政策」の関係で出生率が急速に下がりました。その結果、子供が少ない分、親が子供の教育に投入できる「ひとり当たり教育費」が増えたのです。

ところで中国の現在の出生率は大体、日本の1980年代くらいの水準、つまり2を割り込むレベルに下がってきています。

これは何を意味するかというと中国社会も猛烈なスピードで人口ピラミッドがいびつなカタチになろうとしていることを示唆していると思います。

中国といえばすぐ「巨大な人口、巨大な市場」を連想しがちですが、そろそろ「猛然としたスピードで老いてゆく市場」という視点も持つべきではないでしょうか?