【規制緩和とテクノロジーがこれまでのブームの背景】
FX(為替証拠金取引)は向こう1~2年の間に黄金時代を迎えると思います。

従来、もっぱら機関投資家や実需筋のマーケットであった為替取引は、近年の規制緩和とインターネットに代表されるテクノロジーの進化でリテール(個人)投資家の参入を見ました。

しかしこれまでのFXブームはまだまだ序の口であり、今後数年間にFX取引はすごく人気化すると思われます。

その理由は世界の資本市場の抱える構造的なインバランスに遅かれ早かれ大きな訂正が入るからです

【基軸通貨の弱体化】
現在、世界の基軸通貨はドルです。

しかし「なぜドルが基軸通貨なのか?」という理由を考えた場合、昔とはかなり市場参加者の動機付けが変わってきています

昔はそもそもアメリカが強い国、大きい国だったからという理由が大きかったです。

しかし現在のアメリカ経済のファンダメンタルズには往時の勢いはありません。

それではなぜドルが簡単にお払い箱にならなかったのでしょうか?

それは米国が世界に提供している流動性取引・決済の利便性には未だ代わるものが存在しないからです。

一例として中国がその膨大な外貨準備を備蓄する場合、金額が大きいだけに受け皿の大きさが問題になります。

ゴールドでは受け皿が小さすぎるので「主たる格納庫」の役割を果たせないのです。

その点、米国財務省証券の市場は十分な奥行きを持っています。このような消極的な理由からドルで蓄蔵せざるを得ないという理想から程遠い状況が起きているわけです。

そうする間にも経済の実力という面では中国をはじめとする新興国の相対的地位はかなりUPしました。

しかしそれらの新興国の通貨は資本市場の厚みの点や取引・決済の利便性と言う面ではまだまだヨチヨチ歩き程度の実力しかありません。

米国経済の地位が低下したにもかかわらず、世界は未だ流動性の提供者としての米国に依存している、、、この事実こそがインバランスのビルドアップに寄与しているわけです。


【次のFXブームはトレード機会の増大からもたらされる】
このようなミスマッチはいずれ訂正されなければなりません。

暫定的な措置としては例えば中国の場合のように外貨準備の通貨分散を図るという方針が当然考慮されるべきです。

しかしドルの次に基軸通貨になりうる一番近い位置につけているユーロの場合、未だ極めて歴史の浅い通貨だという点に加えて、そのユーロ圏の制度上の欠陥が今回のユーロ危機で激しく試されている段階にあります。

従って中国の立場からすれば安全な保管庫としての「用をなさない」という不安もあります。

通貨分散の遅れは潜在的プレッシャーを一層増大します。

こうした世界経済の持つ構造的な脆さこそがFXボラティリティーの源泉であり、そこには無尽蔵のトレード機会が内包されているのです。