電機組み立て下請け(=コントラクト・マニュファクチャリング)のジャビル・サーキット(ティッカー:JBL)の第1四半期決算(11月期)が発表されました。

良い内容でした。

EPS: 予想54¢ 実績61¢(+91%)
売上高: 予想39.5億ドル 実績40.8億ドル(+32%)

来期のガイダンスは予想の44¢に対して49~53¢に引き上げられています。

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ジャビル・サーキットにはある噂が存在します。

それは「前回の同社の決算を見てFRBが追加的量的緩和政策(QE2)の実施を決心した」というものです。

この「都市伝説」の真偽のほどは僕にはわかりかねますがデータ・ポイントのひとつとして同社の決算をFRBの関係者が参考にしたという説は決して滑稽ではありません。


なぜなら同社は米国を代表する医療機器メーカーやハイテク企業の下請けとして比較的納期の短い注文を日常的にこなしているからです。

ライバルの多くが生産拠点の大部分をアジアに移した一方で、ジャビルはアメリカ国内や欧州など、顧客に比較的近いロケーションにも多くの組み立て拠点を残し大至急の注文に備える体制を取っています。

ですから製造業が置かれた状況をほぼリアルタイムで把握することができるのです。

世界経済が金融危機から立ち直った時、サプライチェインのあらゆる個所で部品の不足などのボトルネックが生じました。

このためメーカーはダブルオーダーを出し、サプライチェインの全体で実需を上回る仮需が発生しました。

団子になったそれらの過剰発注が発覚したのが今年の5月頃です。
jbl

それ以降、組み立て業界は部品在庫の整理を進めてきました。

この結果、現在はボトルネックがほぼきれいに解消し、リードタイムは減っています。また在庫管理はずっとしやすくなっているそうです。(但しごく一部の通信関連部品では品不足状態が残っています)

一方、需要の方をみると企業の投資意欲はまずまずの水準で安定しています。

また海外の市場からの引き合いも安定しています。

ストレージ、ワイヤレス、エンタープライズ市場、クリーン・テクノロジーなどいろいろな分野も健全な引き合いを示しています。

今日のカンファレンス・コールでのこのようなジャビルのコメントを聞いてホッとしているハイテク企業も多いことでしょう。