いまや「ジョニ黒」と言っても日本の若者にはピンと来ないかも知れませんね。

そこで質問です。

輝きを失ったのは「ジョニ黒」のほうですか、それともあなたの方ですか?

スコッチの「ジョニー・ウォーカー」はブラジルをはじめとする新興国の若い経営者に支持されています。その理由はこのブランドが持つチャレンジ精神のイメージです。

下は「ジョニー・ウォーカー」のブラジルでの広告です。


同社は「Keep Walking(前進しつづけろ!)」というメッセージを一貫して打ち出しています。

これが自分のちからで富を築いた新興国のニュー・リッチ層のアスピレーショナル(上昇志向)な世界観とピッタリ合致しているというわけです。

(日本で「前進しつづけろ!」とCMを流したところで、たぶん視聴者の多くはシラケてしまうのではないかしら?)

「ジョニー・ウォーカー」を所有しているのはディアジオという英国の高級洋酒メーカーです。同社は「ジョニー・ウォーカー」の他にも「スミノフ」、「ギネス」、「ベイリーズ」などのブランドを持っています。

世界マーケットシェアは29%で、これは2位のぺルノ・リカード(17%)を圧倒的に引き離し、第1位です。



同社の売上の中で最も重要なのが「ジョニー・ウォーカー」に代表されるスコッチ部門です。
ディアジオ1

また地域別で言うとブラジル(下の円グラフではその他に含まれます)が重要になってきています。
ディアジオ2

なお「その他」には空港の免税店での販売が含まれています。中国のニュー・リッチ層はいま海外旅行ブームになっており、空港免税店の重要度は今後増すものと思われます。

下は最近の地域別売上高のトレンドです。
ディアジオ4

同社の商品ポートフォリオの中では「ジョニー・ウォーカー」が最も勢いを持っているし、今後の成長余地も大きいと思われます。
ディアジオ3

新興国が豊かになるにつれて消費関連株に注目しようという潮流があります。

僕もその考えには反対ではありません。

ただどの銘柄を選ぶか?という点では僕は地元の株(ブラジルならブラジル株、中国なら中国株)には余り食指が動きません。

なぜなら1980年代の日本のバブル時代を思い出してもキョーレツな成長を見たのは歯磨き粉やラーメンではなくてブランド物だったからです。

現代のブラジルやロシアや中国のニュー・リッチ層は当時の日本人よりも更にグローバル・ブランド志向が強いと思います。


なおディアジオはCMC MarketsでCFDの扱いがあります。
DEO