僕は原油に強気です。

原油価格が上昇するならば、その上昇から最も恩恵を蒙る銘柄が気になります。

NY証券取引所に上場しているカナダの会社、サンコア・エナジー(ティッカーSU)はその点、興味深いストーリーです。

同社は所謂、オイルサンド(「石油の砂」)を含む広大な権益を持っています。

同社の埋蔵量は270億バレルに相当します。これは世界最大の上場石油会社エクソンの3分の1です。独立系の会社であるサンコアの規模から言って、十分すぎるほどの埋蔵量です。

オイルサンドとは道路の舗装をするときのコールタールのようなものです。つまり油を含んだ土です。
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(出典:サンコアのホームページ)

これをオーブンみたいな巨大な装置で過熱して石油を抽出するわけです。


この分離プロセスのために大掛かりな装置が必要ですので原油価格が安い時は採算割れになります。

しかし原油価格が80ドルを超えると儲かり始めます。

また損益分岐点が高いだけに原油価格が上昇するとどんどん利益が膨らむ収益構造になっています。

サンコア・エナジーのビジネスは原油をうまく発見できるかどうかのリスクはありません。なぜならオイルサンドはふんだんにあるからです。むしろ巨大な土木事業に近いと考えれば良いでしょう。

最近発表された同社の事業計画によると向こう5年の予想として年率13%の生産量成長率を見込んでいます。

下のグラフはこれまでの実績です。
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この増産にはかなり資本コストがかかりますが原油価格が80から85ドルで推移したなら内部キャッシュフローで十分賄えます。

同社の利益は原油価格にリンクしています。

2008年以降はリーマン・ショックの影響で利益が下がりました。
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同社はペトロカナダを買収しました。その関係で負債が130億ドルと2006年の10倍近くに膨れ上がっています。レバレッジがかかっているわけです。

このためフランスの石油会社、トタールにオイルサンド・リソースを一部売却し、地域によってはオペレーティング権利を譲渡するなどしてキャッシュを或る程度増やしました。

また同社は伝統的な石油探索事業も行っており、カナダ東海岸のハイブリナ、ヘブロン、テラノバ、そして北海油田のアバディーン、リビアのトリポリ、シリアのダマスカスに拠点があります。

原油価格が下がるようならサンコアは売り、上がるようなら買い、、、そういう単純なストーリーです。



なお私の勘違いで「サンコアは楽天証券で扱いがある」と申し上げたのですが、実は取扱銘柄のリストには入っていませんでした。行き違いをお詫び申し上げます。