今日S&Pならびにムーディーズが米国のソブリン債(=政府の発行する債券、つまり米国財務省証券)の見通しを「いずれ変えるかもしれない」と警告しました。

この警告の引き金になったのはアメリカの財政収支の悪化です。

ウォールストリート・ジャーナルによればS&Pのアナリストは最近出されたバリー・アイケングリーンの著書、『Exorbitant Privilege』(途方も無い特権=もともとはジスカール・デスタンの使った形容)の書名を引き合いに出し、「市場参加者は米国が今後も基軸通貨国として途方も無い特権を維持すると見ているが、これは将来変わるかもしれない。だから見通しを修正する可能性が無いとは言い切れない」としました。

一方、ムーディーズは米国、ドイツ、フランス、英国などの諸国に言及し、年金や医療費の政府負担コストを今後下げなければ長期的な格付けの安定は得られないとしました。