グルーポン(Groupon)のCEO、アンドリュー・メイソンが「おせち事件」の謝罪ビデオを掲載しました。

彼が認めているグルーポン・ジャパンの問題点はこれまでMarketHackが指摘してきたことと全て一致しています

そこでひとつ提案があります。

若しあなたが小さな商店を経営していたり美容院などのサービス業をやっているなら、今こそGrouponという媒体を使いまくるべきです。

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僕の考えではGrouponは「驚異のサービス」としてカルト化したZappos(ザッポス)やNordstrom(ノードストローム) のように伝説的な会社になる可能性を持っています。

例えばザッポス(靴のネット通販)では送られてきた箱の中に返品がカンタンに出来るように返品用のラベルが最初から梱入されています。ザッポスで買った靴を半年間履き、靴底が擦り切れた後で「やっぱり返品します」といって突き返したら、、、、ザッポスは返品を喜んで受け入れ、全額払い戻してくれます。

ノードストロームでワイシャツを買って数回着て洗濯もした後、「やっぱり気に入らないな」と思えばノードストロームに「これ、返すわ!」と言えば、ノードストロームは喜んで返品を受け入れます。

顧客の満足のためなら「そこまで、、、やるか」という採算度外視した顧客サービスをこれらの企業はやるのです。だから「信者」のような熱狂的なファンがついているのです。これは「ザッポス教」ないしは「ノードストローム教」のような宗教の世界です。


アメリカのグルーポンももう少し努力を続ければ「宗教」の域に達するところまで来ています。

ひるがえって日本グルーポンを考えた場合、信頼回復にはひとつひとつのディールを通じて正真正銘の「オトク」や「マンゾク」を顧客に届け、米国本社がやっているのと同様の、カルト的なファンを増やす方法以外に無いのです。


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さて、日本のグルーポンは今回の事件で顧客の信頼を大きく損ねてしまったので、今後は当分、臥薪嘗胆で努力し続け、ひとつひとつのディールで顧客の満足を獲得し、こつこつとユーザーを熱狂的な信者に改宗させなければいけません。

それはユーザーや商店主にとって有利な状況がとうぶん続くことを意味します。
(若しグルーポンを使って不満が残れば、すぐ「全額返金しろ!」とねじ込むべきです。)

Grouponは潤沢な資金を持っています。

また同社は今年、IPOするわけですからそれに向けてテレビやウェブを通じて大々的な宣伝を展開すると思われます。だからグルーポンの顧客動員力は今後も上がることはあっても低下することはありません。

その一方でグルーポンを通じて顧客に届けられる「今日の特売」は顧客が120%満足することを最優先するために数量的にも質的にも凄く絞り込まれる筈です。

それは何を意味するか?

小さな商店主や美容院のオーナーはグルーポンの圧倒的な宣伝力を味方につけて自分の納得の行く方法で自分のサービスをアピールしてゆくことが出来ることを意味します。

いまならグルーポンの潤沢な宣伝予算と「今日の特売」の在庫の払底という2つの条件の間でアービトラージ(=差益を得る事)ができます。