上海総合指数が重要な下値支持線である2700を割り込みました。
上海総合指数

この水準は過去にレジスタンス(上値抵抗線)となったレベルであり、去年10月にそれを上にブレイクアウトして以来、「一転して下値支持を提供する線になった」と解釈されてきた水準です。



中国は昨日、去年の第4四半期のGDP成長率を発表しており、その数字は市場予想を上回る9.8%でした。

一方、注目された消費者物価指数は4.6%にとどまりました。

つまり景気指標の取り合わせとしては理想的であったにもかかわらず、市場はそれらを無視してまっしぐらに株の処分に走ったわけです。

これは投資家が1.政府の統計データは操作されているので信用ならないと考えているか、若しくは2.生活実感としてまだまだ金融引き締めが足らないと感じているかのどちらかだと思うのです。

中国以外のBRICs諸国を見回すと、昨日はブラジルが政策金利をこれまでの10.75%から11.25%へと引き上げました。インドも利上げが後手に回っていると考えられています。

それらの国々と比較してみても最も経済成長のペースが高い中国が未だ今回の利上げサイクルでは僅か2回しか金利を引き上げていないのはあきらかに拙いという考えが投資家層に根強く存在するわけです。

なおBRICs経済の近況については来週月曜日に楽天証券の勉強会でも詳述します。