余りリスクを取りたくない投資家の方々のために、【シリーズ 守りのポートフォリオ】では下げ相場で比較的ダウンサイドリスクが少ないと思われるディフェンシブ(防衛的)な銘柄を紹介してゆきたいと思います。

ここでは主にどれだけ配当原資がしっかり確保できるか?という基準から銘柄を選びたいと思います。

さて、第一回の銘柄、ファイザー(ティッカー:PFE)は米国の製薬大手です。

代表的な薬としてはノルバスク(カルシウム拮抗剤)、ゾロフト(塩酸セルトラリン)、ジスロマックス(抗生物質)、リピトール(高脂血症薬)、アリセプト(アルツハイマー型認知症治療剤)、バイアグラ(性機能不能治療薬)、セレブレックス(炎症)などを所有しています。

僕の考えではファイザーは守りのポートフォリオに組み入れられるのにちょうどよい銘柄だと思います。

そう考える第一の理由は4.3%の利回りです。同社の今年の配当は80¢で、バリューラインによるとEPS予想は$1.40、一株当たりキャッシュフローは$2.55です。従って配当余力には問題ありません。


2000年以降の同社の一株当たりキャッシュフローとEPSの推移は下のグラフのようになっています。
PFE

同社株は2004年くらいからずっと市場をアンダーパフォームしています。その理由は今年、いよいよ主力薬リピトールのパテントが切れるからです。

リピトールは現在、米国で売られているブランド薬で最も売上規模の大きい大型薬で、高脂血症薬、つまり血中のコレステロールの増加を抑える薬です。

年商80億ドルにも迫るリピトールがパテント落ちになるのは同社にとって一大イベントであり、その意味では今年がファイザーにとってはいちばん辛い年だと言えます。しかしこれは当然、株価にはもう織り込まれていると思われます。

その他のファイザーの薬のパテント切れリスクはどうでしょうか?

リピトールの他には認知症薬のアリセプトと性機能不全の薬、バイアグラが向こう2年以内にパテント切れになります。

これに備えてファイザーはライバルのワイエスを買収しました。目下はワイエスとの事業統合でコスト削減をしている最中です。約40億ドルものコスト削減が可能だと言われています。