しばらく前に書いた記事の続きです。

今日、イー・マーケター・ドットコムという調査会社がソーシャル・ネットワーク各社の2012年までの売上高に関する予想を発表しています。

僕はこの調査会社の予想がどのくらい正確なのかは知りません。またこの会社の評判も正直に告白すれば余り聞いたことが無いです。

だからそのような数字を引用するのは若干気が引けますが、他にもっと信頼に足る予想値があるわけでもないので、これで我慢することにします。

さて、イー・マーケターは2010年のフェイスブックの売上高を18.6億ドル、2011年を40.5億ドル、2012年を57.42億ドルと見積もっています。
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新聞報道ではフェイスブックのIPOは2012年の春ということですからIPOする年の売上高成長率は41.78%という計算になります。

これをグーグルの実績と比べてみるとグーグルの方が遥かに売上成長率が高かったことがわかります。
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これはある意味当然で、会社が若い段階でIPOすれば、売上高のベースになる売上規模そのものが小さいので前年比較で高い成長率を出しやすいのです。

しかしIPOするタイミングを遅らせれば遅らせるほど高い成長率を維持することは難しくなります。

IPO時の妥当バリュエーションはこの売上規模と売上高成長率とのトレード・オフになるわけです。

ここで忘れてはならないのは前の記事で見た通り、グーグルのPSRは上場以来、最も高いときでも21.58倍だったということです。

いまフェイスブックのPSRを計算するにあたって、乱暴に現在の同社のバリュエーションである500億ドルとIPOの年(2012年)の予想売上高で数字をはじくと8.7倍になります。

グーグルは値決め時でのPSRは7.39倍でしたから、それだけを見ると(なんだ、大体、同じくらいの評価じゃないか?)と思ってしまいます。

でもフェイスブックの売上高成長率はグーグルの3分の1しかないので、やっぱり8.7倍という数字は割高だと言わざるを得ないのです。