オバマ大統領はムバラク大統領に「次の選挙には出馬しないよう、強く求める」というメッセージを送りました。
またムバラク大統領本人も「100万人の反政府デモ行進」を展開中のエジプト国民に次ぎの選挙に出ないことを約束するような雲行きになっています。
これはエジプトの人々にとって今の時点で考えられるベストのシナリオであり、世界の人々は胸をなでおろしているに違いありません。
しかし仮にエジプト情勢が上記のような最善のコースを辿ったとしても中東の前途は多難だと思います。
なぜならエジプトの国民が為政者の追い出しに成功したら、同様の試みが各地で起こることはほぼ確実だからです。
それは東欧革命が次々に伝染したのと全く同じ理屈です。
今日、ヨルダンのアブドラ国王はガソリンや食料品の価格高騰に不満を持つ市民のデモを前にして、首相を更迭し、内閣を改造しました。
ヨルダンの国王はアラブ諸国の色々なロイヤル・ファミリーの中では一番ロイヤル・ファミリーとしての威厳を保っていると思います。お妃のラニア様はTwitterのフォロワーが142万人も居るセレブですけど、熱心な教育者であり、女性の権利の保護者であり、さらに難民救済の天使として国外にもファンが多いです。
つまりシリアのアサド大統領のような畏怖の念を抱かせるリーダーも、ヨルダンの愛されるロイヤル・ファミリーも、無差別攻撃のようなカタチで市民は昂ぶっちゃっているわけです。
そんなところへ「まんまとムバラクを追い出しぞ」というニュースがもたらされたら、庶民の期待はどんどん膨らむに違いありません。
そこで問題になるのはサウジアラビアです。

地図を見てもらえばわかるけど、エジプト、イエメン、ヨルダン、シリアなど、サウジアラビアを取り囲む各国では今、急速に事態が流動化しているわけで、いまこれらの国の中で最も抑圧されているサウジの国民がずっと沈黙を続けるとは僕には思えないのです。
もちろんサウジの場合は宗教警察などいろいろな抑圧の機構が完備されており、蜂起はしにくい環境です。でも若し反政府デモが起きたら、エジプトとは比べ物にならない悲惨な状態になるという気がします。
またムバラク大統領本人も「100万人の反政府デモ行進」を展開中のエジプト国民に次ぎの選挙に出ないことを約束するような雲行きになっています。
これはエジプトの人々にとって今の時点で考えられるベストのシナリオであり、世界の人々は胸をなでおろしているに違いありません。
しかし仮にエジプト情勢が上記のような最善のコースを辿ったとしても中東の前途は多難だと思います。
なぜならエジプトの国民が為政者の追い出しに成功したら、同様の試みが各地で起こることはほぼ確実だからです。
それは東欧革命が次々に伝染したのと全く同じ理屈です。
今日、ヨルダンのアブドラ国王はガソリンや食料品の価格高騰に不満を持つ市民のデモを前にして、首相を更迭し、内閣を改造しました。
ヨルダンの国王はアラブ諸国の色々なロイヤル・ファミリーの中では一番ロイヤル・ファミリーとしての威厳を保っていると思います。お妃のラニア様はTwitterのフォロワーが142万人も居るセレブですけど、熱心な教育者であり、女性の権利の保護者であり、さらに難民救済の天使として国外にもファンが多いです。
つまりシリアのアサド大統領のような畏怖の念を抱かせるリーダーも、ヨルダンの愛されるロイヤル・ファミリーも、無差別攻撃のようなカタチで市民は昂ぶっちゃっているわけです。
そんなところへ「まんまとムバラクを追い出しぞ」というニュースがもたらされたら、庶民の期待はどんどん膨らむに違いありません。
そこで問題になるのはサウジアラビアです。

地図を見てもらえばわかるけど、エジプト、イエメン、ヨルダン、シリアなど、サウジアラビアを取り囲む各国では今、急速に事態が流動化しているわけで、いまこれらの国の中で最も抑圧されているサウジの国民がずっと沈黙を続けるとは僕には思えないのです。
もちろんサウジの場合は宗教警察などいろいろな抑圧の機構が完備されており、蜂起はしにくい環境です。でも若し反政府デモが起きたら、エジプトとは比べ物にならない悲惨な状態になるという気がします。