日本人の食卓にとってお米はだいじな存在です。

中東ではナンと呼ばれるパンが日本のお米に相当する存在です。
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(出典:ウィキペディア)
またインド亜大陸ではチャパティやパラサがナンに代わるものですが、いずれもナンに似たパンです。

これらのパンの原料は小麦です。

小麦価格は最近、急騰しています。これが新興国における食品インフレの原因のひとつとなっています。
wheat

(出典:CME)
さて、小麦は単位面積当たりの収穫量が多く、しかも日照時間の限られた地方でも良く育つという特色があるのでロシアなどの緯度の高い国でも盛んに生産されています。

つまり大豆やとうもろこしほど生産国が偏っていないのです。


しかしそれでも一部の地域では慢性的に小麦を輸入に依存する傾向が定着し始めています。
その点で特に不安なのが中東・アフリカ地域(下図の紺色部分)です。
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(出典:USDA)

彼らがなぜ小麦を輸入しなければいけないか?と言えば、それは人口の増加に生産が追い付いていないからです。

これは中東・アフリカ地域の構造的な不安定要因となっています。なぜなら今回のチュニジアにはじまりエジプト、イエメン、ヨルダンなどに飛び火した反政府デモはいずれも食品価格の高騰に対する不満がその底流に流れているからです。

インフレはエンゲル係数の高い低所得層に特に大きな負担となります。