以前、エジプトの革命はごく一握りの「ネットの達人」たちが維新の志士となって仕掛けたものだというNYタイムズの記事を紹介しました。

消息を絶っていたグーグル・エジプトの社員が明日、エジプト当局から釈放されるようです。

ウォールストリート・ジャーナルなどによるとグーグル・エジプトのワエル・ゴーニム氏はFacebookでデモ行進をよびかけた一握りの「志士」達のひとりで、1月28日に次ぎのような書き込みをFacebookに残した後、消息を断ちました:

1年前僕はインターネットがエジプトの政治を変えると言った。そのときFacebookのフレンドの何人かは僕のことを笑い物にしたW

ゴーニム氏はデモ行進を呼び掛けたFacebookページの「管理人」のひとりですが、デモ行進そのもので同氏がどれほど実質的な組織、指揮の立場にあったのかは不明です。すくなくともネット上でデモ行進の段取りを整えたという点では中心的な存在であったことは確かです。


ゴーニム氏が「管理人」を務めるFacebookページはデモ行進の「実質上の本部の役割を果たした」とウォールストリート・ジャーナルは報じています。また同氏は反政府リーダー、モハメド・エルバラダイのキャンペーン・サイトを立ち上げるのにも協力したそうです。

ゴーニム氏が拘束された以降もさらに8名の「ネットの志士」達が投獄されている様子です。

エジプト政府がゴーニム氏を釈放するのは、彼がデモ隊にとって「反抗のシンボル」のような存在になっており、彼を釈放するまでは反政府デモをやめないということが日に日に明快になってきたからです。

従ってエジプト政府が折れたということは事態がエスカレートではなく、徐々に沈静化に向かっていることの表れなのかも知れません。