中国はロシアと並んで世界が頼りにする小麦の生産国です。

その中国における小麦生産が今、干ばつに脅かされています。

火曜日に国連の食糧農業機構は中国の冬小麦(秋まき小麦)の作柄に気をつけるよう警告を発しました。

中国北部の穀倉地帯では去年から今年にかけて過去60年で最も降雨量が少なかったのだそうです。

いろいろな農産物の中で小麦は中国が楽勝で自給自足出来ている品目のひとつです。

下は米国農務省(USDA)による中国の小麦生産ならびに消費の長期予想ですが生産(青)が消費(赤)を上回っていることに注目して下さい。
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このため中国は小麦の純輸出国であり、今後も輸出量は増えると見込まれています。2020年までには年間400万トン程度を輸出するようになるだろうと言われています。

世界では小麦の生産が消費に追いつかない地域が沢山あります。その最たるものは中東・アフリカ地域です。

実際、米国農務省の予測では世界の小麦生産は今のところ消費を上回っているけれど、近い将来、危険なほどに生産と消費の差が縮まるとしています。
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中国の場合、国内での小麦消費量が極めて多いので、先ず中国人が食べる部分をしっかりと自給してもらわなければいけません。しかし国内での不作がひどくなると輸入に頼る必要が出る可能性も無いとは言い切れないのです。

小麦は今回のチュニジアやエジプトにおける反政府デモ勃発の引き金にもなった品目でもあり、そのグローバルな需給構造を理解しておいて損は無いコモディティです。

これについては先日実施した海外先物の勉強会でハイライトしましたのでご興味のある方は動画を視聴して下さい。(小麦の解説は後半部分です)