テックはカナダの鉱山会社です。

ただ多くのカナダ株がそうであるように同社株もニューヨーク市場にデュアル・リスティング(同時上場)されており、NYSEでの取引シンボルはTCKとなっています。

3月1日から楽天証券が外国株式の取り扱い銘柄を大幅拡充するという告知がなされていますが、その銘柄リストの中にテックの名前も入っていたので(最近、どうなっているのかな?)と気になったので調べてみました。

同社は2009年の夏に中国のソブリン・ウエルス・ファンド(SWF)、CICから17.4億カナダドルの出資を受けました。そのときの取得価格は17.21カナダドルです。

つまり今日までにざっくり言って3倍になっているわけです。

その意味でCICにとってこれは良い投資だったと言えます。

ただ中国政府にしてみれば株式の純投資というより、中国の鉄鋼業界への安定的なコークス供給を確保するという戦略的な意味合いが強かったのではないかと察します。

テックの売上比率は:

石炭 46%
銅 28%
亜鉛 26%

となっています。

中でも同社の石炭はブリティッシュ・コロンビア州とアルバータ州を中心とした炭田から掘りだされ、貨車でバンクーバーに送られ、そこから輸出されます。コークスの輸出業者としては世界最大規模です。

近年、中国は高炉を内陸から沿海部に徐々に移しつつあり、よりスケール・メリットを追求した事業モデルを採用しはじめています。

従ってテックの資産ポートフォリオと中国の製鉄業界の新しい事業モデルとは相性が良いと言えます。

テックの業績はリーマン・ショックの時に一時落ち込みましたが順調に復活しつつあります。
TCKプレゼンテーション1


同社はアルバータ州でオイルサンド事業への参入も検討していると言われています。

それ以外にも未開発の優良鉱山がいつくもポートフォリオの中に入っています。
tck

株価的にはオーストラリアの大洪水で世界的に石炭株が相場になった後なので、今は少し買いにくいと思います。

ただ将来、安い場面があれば検討に値する企業だと思います。