ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の伝えるところによると東日本大震災の原発事故で放射能中毒の予防薬の働きをするといわれているヨウ化カリウム丸(Potassium Iodide Pills)が飛ぶように売れているそうです。

原発事故ではヨウ素131が大気に放出されるリスクがあります。

ヨウ素131はいろいろな形で人体に届きます。たとえば先ず大地に吸収され、それが食物などを通じて人体に摂取されるという経路があります。

ヨウ素131は放射能中毒の原因になります。

放射能中毒の症状は吐き気、下痢、神経疾患などです。


WSJはヨウ化カリウム丸の主なメーカーとしてアンベックス(Anbex Inc.)の名前を挙げています。アンベックスは株式を公開していません。

ヨウ化カリウム丸の購入には処方箋は必要ありません。なぜならヨウ化カリウムは特別な物質ではないからです。

実際、ヨウ化カリウムは別に丸薬で摂取しなくても普段の食物にも含まれており、たとえば海藻や牛乳やヨーグルト、イチゴなどにも存在するのだそうです。

ヨウ化カリウムは一種の「塩」のような物質で、それがあらかじめ体内に十分あるとちょうどフルコースの食事を終えてデザートを食べ終わった人がもっと食事を勧められても「もう満腹ですからこれ以上、食べられません」という風に拒絶するのと同じように体が放射性カリウムを拒絶するわけです。

不正確な言い方かも知れないけれど、一種の免疫のようになるわけです。