東日本大震災の影響で停電やロジスティックス(物流)の面での支障が生じています。

日本は電子部品や工業部品の大事な供給者であり「日本から部品が届かない」ということになればグローバルなサプライチェインに与える影響は大きいです。

これは長年に渡って経済が停滞したとはいえ日本が世界経済にガッチリ組み込まれていることの証であり、頼りにされていることを表していると思います。

「でも部品が来ないんじゃ、しょうがないな」

外国の企業は困ったときの工夫で、これまで日本から供給を受けてきた中間財や部品を他の国からの供給で置き換えられるか実験しています。


もちろん品質や納期の順守などの面で日本のクウォリティに達するのは容易ではないと思います。

でも「何だ、別に日本から部品を買わなくても、もっと安いもので済ませられるんだな」という発見を世界のメーカーがするリスクも無いとは言えないのではないでしょうか?

日本の輸出の少なからぬ部分は最終製品ではなくそれらの部品や中間財です。具体的にはエレクトロニクス部品、化学品、特殊金属製品などになると思います。

4月中旬以降、米国は決算シーズンになりますが今回の決算カンファレンス・コールでのひとつの「聴きどころ」は日本からの部品や中間財の供給に支障をきたしているのか、そしてリプレースメント(代替供給元)の確保が成功したか?という点です。

だから、今、日本は歯を食いしばってでも輸出を絶やさないようにするべきだし、為替だって輸出業者の競争力を守る必要があります。また中小の企業の中には震災の影響で資金繰りが苦しくなるところも出てくるかもしれないけど、それらをサポートするのは国の仕事です。

とにかく、一度デザイン・アウト(基本意匠から外されること)されると失地挽回するのは簡単ではありません。