今日、たいへん注目されたFOMCが終わり、今回初めての試みの記者会見も無事終わりました。

結論から言えばサプライズはありませんでした。

(バーナンキ議長はECBのトリシェ総裁のように上手く立ち回れるだろうか?)ということを市場参加者の多くが心配しましたが、実際にはやや盛り上がりに欠く会見となりました。

その理由についてウォールストリート・ジャーナルのデニス・バーマンは「記者たちの質問がショボかった」と『ニュース・ハブ』の中でこぼしていました。


デニス・バーマンは折角、記者会見をやるのだから一般の市民が聞いてもわかるような平易な言葉で、もっと生活感に根ざした質問を直接ぶつけるべきだと苦言を呈しました。

たしかにバーナンキ議長よりも質問する記者の方がコチコチで、氏名を呼ばれたらそそくさと予め書きつけた質問を読み上げる様はまるで軍隊式でした。

欧州中央銀行やイングランド銀行のミーティングに見られるような、わざとボケを入れる質問とか意地汚い質問が無くて、つまらない内容になってしまったと思います。

さて、愚痴は兎も角、今日の出来事をまとめると:

【FOMC】
現行の政策金利(0から0.25%)の維持が決定された。また追加的量的緩和政策(QE2)は予定通り6月で終了されることが明言された。

【バーナンキFRB議長記者会見】
記者会見に先立ち発表されたFRBの予想では2011年の米国GDP成長率は3.1から3.3%を予想していることが明らかにされた。これは市場予想の3.0から3.5%のレンジよりいくぶん狭い。

一方、今年の失業率に関しては8.4から8.7%をFRBは想定している。これは市場予想の8.5から8.8%のレンジよりいくぶん狭かった。(詳細は記事の最後を参照)

FRBは当分の間現在保有している証券類は保有し続ける。

これらを保有し続けている間は急激な金利上昇などのネガティブな影響を市場に与えることはないとFRBは考えている。(=FRBはいわゆる「ストック主義」を信じている。これはブラックロックなどの考えかたと同じ。)

現在は償還された証券から来るキャッシュを証券類に再投資している。これを今後も続ける。しかしある時点でこの再投資は終了されるべきだとFRBは考えている。それは実質的なタイトニングにほかならない。


【FRBの予想】
GDP
2011年 3.1から3.3%(旧予想3.4から3.9%)
2012年 3.5から4.2%(旧予想3.5から4.4%)
2013年 3.5から4.3%(旧予想3.5から4.6%)
長期では 2.5から2.8%(旧予想2.4から3.0%)

失業率
2011年 8.4から8.7% (旧予想8.8から9.0%)
2012年 7.6から7.9% (旧予想7.6から8.1%)
2013年 6.8から7.2% (旧予想6.8から7.2%)
長期では 5.2から5.6% (旧予想5.0から6.0%)

PCE インフレ予想
2011年 2.1から2.8% (旧予想1.3から1.7%)
2012年 1.2から2.0% (旧予想1.0から1.9%)
2013年 1.4から2.0% (旧予想1.2から2.0%)
長期では 1.7から2.0% (旧予想1.6から2.0%)