中国の都市部では価格高騰によりマンションは「高嶺の花」になってしまっています。

そこで豊かになった自分に対して他の方法で「ご褒美」しようという新しい価値観が生まれつつあります。

(せっかく家を買うために貯金したけど、それが買えないのなら、せめて持ち物だけでも贅沢しよう)というわけです。これは「腹いせ」のためのリベンジ消費に他なりません。

実はこのような価値観の転換はバブル時代に日本でも起きました。

つまりラグジャリー・グッズ(贅沢品)こそ現在の中国で最も急成長している分野なのです。


中国人のラグジャリー市場に於ける消費態度の特徴は次のようなものです。

1.本物志向(中国向けに特別にローカライズされた商品は意外に人気がない)
2.さりげないオシャレではなく、大きく、目立つものが好まれる
3.メンズ市場が他の国より大きい


いま中国政府はインフレを抑制するために人民元を以前より早いペースで切り上げていますが、ラグジャリー・グッズのセクターはその恩恵を最大限に蒙る業種です。

それでは一体、どんな銘柄が良いのでしょう?

先ず中国人の本物志向、海外ブランドへの強い渇望というものを考えた時、国内ブランドは駄目だと思います。

そこで世界的に名前の通った欧米のブランドということになります。

2010年のイチ押し銘柄はルイヴィトン(LVMH)とBMWでしたが、これらの企業は最近のユーロ高が逆風になっています。同じ事がスイスのリシュモンにも言えます。

これらの企業のストーリーは引き続き良いと思うけど、為替面での逆風を考えると物色の順番からは後にならざるを得ないでしょう。

欧州系の企業の中でいま中国で最も勢いに乗っているのはバーバリーです。

アメリカ企業の中で注目される銘柄はティファニー(TIF)です。同社は最近のドル安で大きな恩恵を蒙ります。

もうひとつ殆ど注目されていない銘柄ですが将来性という面で僕が関心を抱いている企業はハリー・ウインストン・ダイヤモンド(HWD)です。

ハリー・ウインストンはもともとニューヨーク五番街で培われたブランドですが、現在の本社はカナダにあります。同社株の上場はトロント市場ならびにNY市場です。