次期欧州中央銀行(ECB)総裁に現イタリア中銀総裁のマリオ・ドラギが推させることがほぼ確実になっています。
マリオ・ドラギは1990年代にイタリア財務省時代、「スーパーマリオ」というあだ名をウォール街関係者からつけられました。それは民営化をどんどん推進したからです。
この「スーパーマリオ」のパワーが今欧州で必要とされています。
なぜならECB総裁に就任した後、ドラギが着手しなければいけない最初の仕事は欧州の銀行のバランスシート改革だからです。これはエクイティー(株式資本)をめぐる戦いになります。
だから株式市場の機微がよくわかっている官僚じゃないとこの仕事は務まりません。
僕がそう考える理由を簡単に説明します。
まず現在の欧州経済は「持てる者と持たざる者」という感じで完全に二分されてしまっています。景気が悪いグループと景気が良いグループと言い直しても良いでしょう。
景気が悪いグループにはPIGS諸国(ポルトガル、アイルランド、ギリシャ、スペイン)が入ります。下は国際通貨基金(IMF)による各国のGDP成長率の実績ならびに予想(2011年以降)です。

回復は弱々しいし、まばらであることがわかります。
次に景気が良いグループです。中でもそのリーダー格はドイツです。

それではドイツの景気がなぜ良いのか?
それを示したのが景気回復局面での成長の寄与度を示した次のグラフです。

つまりドイツの景気回復は輸出の好調に負うところがすごく大きいわけです。
もうひとつドイツには強味があります。
マリオ・ドラギは1990年代にイタリア財務省時代、「スーパーマリオ」というあだ名をウォール街関係者からつけられました。それは民営化をどんどん推進したからです。
この「スーパーマリオ」のパワーが今欧州で必要とされています。
なぜならECB総裁に就任した後、ドラギが着手しなければいけない最初の仕事は欧州の銀行のバランスシート改革だからです。これはエクイティー(株式資本)をめぐる戦いになります。
だから株式市場の機微がよくわかっている官僚じゃないとこの仕事は務まりません。
僕がそう考える理由を簡単に説明します。
まず現在の欧州経済は「持てる者と持たざる者」という感じで完全に二分されてしまっています。景気が悪いグループと景気が良いグループと言い直しても良いでしょう。
景気が悪いグループにはPIGS諸国(ポルトガル、アイルランド、ギリシャ、スペイン)が入ります。下は国際通貨基金(IMF)による各国のGDP成長率の実績ならびに予想(2011年以降)です。

回復は弱々しいし、まばらであることがわかります。
次に景気が良いグループです。中でもそのリーダー格はドイツです。

それではドイツの景気がなぜ良いのか?
それを示したのが景気回復局面での成長の寄与度を示した次のグラフです。

つまりドイツの景気回復は輸出の好調に負うところがすごく大きいわけです。
もうひとつドイツには強味があります。
それは2000年以降の欧米での住宅バブルの過程で、ぜんぜんバブルに参加しなかったという点です。

2000年から2007年にかけて、ドイツの住宅価格はむしろ下がっていた点に注目してください。そのようにバブルがそもそも存在しなかったから、金融危機以降も住宅価格は下落する必要が無かったわけです。
これはドイツの銀行にとってみれば住宅セクターへのローン・ポートフォリオが傷む懸念が少なくて済むわけで、プラス要因です。
しかしその事は銀行のレバレッジをバッサリ落とし、危機への備えをするという点では行動が遅れることを招きました。下のグラフでドイツだけがまだノンビリと高レバを放置している様子がわかります。

しかしドイツの銀行界にとってのリスクは国内の景気や資産価格ではありません。PIGSへのエクスポージャー(貸し込み)が問題なのです。
例えば下のグラフではスペイン一国へのエクスポージャーだけでドイツの自己資本のほぼ100%に近いリスクを抱えています。

冒頭に説明したようにPIGS諸国の景気は悪く、ドイツに「おんぶにダッコ」状態は今後も続かざるを得ないわけですからドイツの銀行界のエクイティーはどれだけあっても足らないのです。
ドイツのメルケル首相がマリオ・ドラギというイタリア人が次期ECB総裁になることをOKした理由はドラギには株式市場を手懐け、それを活用する「技」があるからです。
具体的には先ず株高を演出しておいて投資家の銀行株へのアペタイト(食欲)を高めます。
その直後に「パコーン」と大型公募をハメコミする、、、
それによって銀行セクターの体力を増強した後で返す刀でギリシャ債務のヘアカットなど、銀行の自己資本をふっ飛ばしかねない難業を実施に移す、、、そういう事なのです。
メルケル首相がヘアカット支持派になっている理由はギリシャをはじめとした周辺国の尻拭いをドイツ国民が永久に負担するのはドイツ議会としてもはや支持が取り付けられなくなっているからです。

2000年から2007年にかけて、ドイツの住宅価格はむしろ下がっていた点に注目してください。そのようにバブルがそもそも存在しなかったから、金融危機以降も住宅価格は下落する必要が無かったわけです。
これはドイツの銀行にとってみれば住宅セクターへのローン・ポートフォリオが傷む懸念が少なくて済むわけで、プラス要因です。
しかしその事は銀行のレバレッジをバッサリ落とし、危機への備えをするという点では行動が遅れることを招きました。下のグラフでドイツだけがまだノンビリと高レバを放置している様子がわかります。

しかしドイツの銀行界にとってのリスクは国内の景気や資産価格ではありません。PIGSへのエクスポージャー(貸し込み)が問題なのです。
例えば下のグラフではスペイン一国へのエクスポージャーだけでドイツの自己資本のほぼ100%に近いリスクを抱えています。

冒頭に説明したようにPIGS諸国の景気は悪く、ドイツに「おんぶにダッコ」状態は今後も続かざるを得ないわけですからドイツの銀行界のエクイティーはどれだけあっても足らないのです。
ドイツのメルケル首相がマリオ・ドラギというイタリア人が次期ECB総裁になることをOKした理由はドラギには株式市場を手懐け、それを活用する「技」があるからです。
具体的には先ず株高を演出しておいて投資家の銀行株へのアペタイト(食欲)を高めます。
その直後に「パコーン」と大型公募をハメコミする、、、
それによって銀行セクターの体力を増強した後で返す刀でギリシャ債務のヘアカットなど、銀行の自己資本をふっ飛ばしかねない難業を実施に移す、、、そういう事なのです。
メルケル首相がヘアカット支持派になっている理由はギリシャをはじめとした周辺国の尻拭いをドイツ国民が永久に負担するのはドイツ議会としてもはや支持が取り付けられなくなっているからです。

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