新興国株式ファンドから投資家の資金が抜けています。

5月18日で〆た週間のデータでは新興国株式ファンドから16億ドルの資金が流出しました。これは3月23日の週以来のマイナスです。
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年初来の累計のマネーフローは67億ドルの流出となっています。

なぜ新興国が不人気になっているかですが、2月頃の事情(当時は主に新興国の中央銀行がインフレ退治で後手に回り、慌てて利上げを繰り返していました)とは今回は少し違う気がします。


つまり今回は新興国の景気がつんのめることを懸念する向きが多いということです。

工業コモディティの価格にもそうした懸念は反映されています。

ただそのような相場観が全て新興国の減速懸念を原因として形成されているかといえば、実際には話はもっと複雑なような気がします。

つまりギリシャの債務再編への懸念がユーロに売り圧力をもたらし、それがドル高要因となり、キャリー・トレードの手仕舞いにつながっているという面も5月以降はあるのです。

キャリー・トレードの手仕舞いによる工業コモディティ安と新興国の景気のつんのめり懸念は、ニワトリとタマゴのどちらが先か?という議論に似て、堂々巡り状態です。