格付け会社フィッチが日本のソブリン債格付け見通しを弱含みとしました。

現在の長期国債(円建て)格付けは「ダブルAマイナス」です。

そのステートメントの中でフィッチは:

日本のソブリン格付けの価値は負の圧力を受けている。その原因は日本政府の雪だるま式に増える債務である。

(中略)

日本のソブリン格付けが他の高負債国と違う点は世界で二番目の外貨準備を有している点にある。

(中略)

しかしその一方で日本の債務はどんどん増えている。2007年末から2012年にかけての56%にものぼる債務の膨張はアイルランド、アイスランドについで世界で3番目にひどい悪化のペースだ。

日本の格付けが比較的高いもう一つの理由は日本政府は日本国民の貯蓄にアクセスする途があるという点だ。

政府の借金を公的部門が背負い込んでいる比率が世界的に見ても高い点も見逃せない。(JGBのストックの約半分)

これが日本国債保有者が自壊的なパニックを起こすリスクを軽減する働きを提供してきた。

しかし日本の家計の貯蓄率は90年代初頭から低下する一方で、フィッチではこれは日本社会の高齢化による家計資産の食い潰しが関係していると見ている。


以上がラフな抄訳です。

カンタンに言えば日本の格付けが比較的高い位置で安定してきた理由は日本のGDPパフォーマンスが良かったからでも、政府の予算管理に規律があったからでも、借金の絶対額が低いからでもないのです。

国民に無理矢理日本国債を買わせる構造的仕組みがガッチリ出来ているからこれまではOKだったということです。
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