先日、アマゾンがレディ・ガガの新譜を99¢という破格の値段で発売しました。
ところが余りの人気でアマゾンのデータセンターが溶けてしまいユーザーからはアマゾンのCloudDriveに対する批判が殺到しました。

折角、iTunesを攻略しようとしたのに、逆にドツボにはまったわけです。

アマゾンのチョンボを笑うことは簡単です。

しかし99¢で売れば大赤字になること承知で敢えてアマゾンがアップルに戦いを挑んだことは心に刻んでおいた方が良いでしょう。


なぜなら現在は有力ウェブ各社の間でそれぞれ得意分野の棲み分けが出来ており(例:グーグルならYouTube、アップルならiTunes)未だ「大戦勃発!」という状況には陥っていないからです。

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しかし今回のレディ・ガガの一件は各社が仲良く共棲するにはウェブの世界は狭すぎる(!)ことが思い知らされた瞬間だったのではないかと思います。

つまり一触即発。

従ってわれわれが問うべき問題は「アップルは本当にミュージックだけで満足なのか」とか「グーグルがソーシャル・ゲームに進出するのは時間の問題ではないか」とか「フェイスブックが動画サービスを始めても、不思議じゃないよね」などのイシューなのです。

昨日アップルが早漏的にiCloudのプレスリリースを出したのはハードウエアの事ばっかりに関心が向く投資家やファンやコンテンツを持つメディア企業に対して「ちゃんとオレの話を聞いてくれ」とアピールしたかったからではないでしょうか?

それにしても若しこれらのウェブの大国同士が侵略戦争をはじめたらその戦争の代償は重いです。レディ・ガガの例を見ただけでもマージンがぶっ殺されるであろう事は容易に察しがつきます。

コンテンツはタダじゃないからね。

結局、各社行き着くところは皆、「インターネットの配管」になってしまうのではないかしら?ということです。

まあユーザーとしてはそれでハッピーなわけですけど。