アメリカでは「皆がゲロゲロ嘔吐しているとき株を買え!」という格言があります。

それでゆくと中国のネット株などは「ゲロゲロ嘔吐している」という形容をしても良いヒドイ状況です。

今回の急落の主な原因は一連の会計疑惑で投資家のコンフィデンス(信頼)が粉々に打ち砕かれたことにあります。

アメリカの投資家は会計疑惑に対してはとりわけ神経過敏であり、

Shoot first, ask questions later.
(まず射殺し、その後で質問する)

というメンタリティーを持っています。

だからネット株もつぎつぎに処刑されました。

ただ処刑されたこれらの株が全部「無罪」といえば、僕はそうとは思いません。疑惑をかけられても仕方ない不安定な経営をしているところもあります。


例えばチャイナキャッシュ(ティッカー:CCIH)はCOOが突然辞任したかと思うと昨日は財務部長が辞任しました。こういう風にIPO直後に経営陣が抜ける会社はよくないです。

またレンレン(ティッカー:RENN)はIPO直前に重要な経営データを訂正し、取締役が退任しました。この会社はS-1を提出してから値決めまでに5回もS-1を訂正しています。(通常は2回程度)

ヨウク(ティッカー:YOKU)は今回の決算がスッキリとしないわだかまりを残したものであったにもかかわらず公募増資の値決めを強行し、テクニカル的におおきなしこりを残しています。

僕の見た限りでは唯一、イーコマース・チャイナ・ダンダン(ティッカー:DANG)だけがこれまでのところ決算もしくじっていないし経営陣もちゃんとしています。しかしマーケットはそんな事にはお構いなく、同社株もコテンパンに売り叩いています。

各社のバリュエーションを見るとPSRで:

チャイナキャッシュ 1.11倍
ダンダン 1.26倍
ヨウク 20.1倍
レンレン 26.3倍

程度で取引されています(*)

(*)時価総額の根拠となる発行済み株式数はそれぞれ各社の最新のプロスペクタスから取りました。またIPOや公募増資で調達したキャッシュを時価総額から引き算し、エンタープライズ・バリュー・ベースで計算してあります。また2011年売上高のコンセンサス予想が無い会社(RENN)についてはリーズナブルと思える予想数字を使いました