シリコンバレーがいま熱いです。

映画『ソーシャル・ネットワーク』がヒットした関係で(オレもまたコード書いてみようかな?)とか(エンジニアがモテる時代が来そうだな)と感じた人も多かったのではないでしょうか?

それはそれで良いです。

ただ皆さんに知っておいて欲しい事はそういう華やかなニュースが新聞を賑わす以前の段階でアントレプレナー達はギリギリの極限的状況を経験し、九死に一生を得る思いでピンチを切り抜けているということです。

そういう不遇な経験をしなければ一人前ではないし、辛い思いをする覚悟が無い奴は(起業したい)などというチャラついた馬鹿な考えなど起こさない方が良いでしょう。


ちょうど花の種が長い冬を地中で過ごすようにチャンスが巡って来るまであれこれ試行錯誤しながらひたすら耐え凌ぐ、、、そういう辛い期間のことをシリコンバレーのベンチャー・コミュニティでは悲しみの深い谷(Deep Valley of Sorrow)と言います。

今をときめいているグルーポンのアンドリュー・メイソンもエア・ビー&ビーのブライアン・チェスキーもパンドラ・メディアのティム・ウエスタグレンもツイッターのエヴ・ウイリアムズも皆そういう不遇時代を経験しています。

ベンチャー企業だけではありません。出資する側のVCだって食うや食わずの期間をしのいできているわけです。

それを耐え凌げたからこそ(いまなら攻勢に転じることが出来る)と戦況の流れが変わったことを悟った瞬間に徹底的な総攻撃に打って出る勇気を彼らは持つことが出来たわけです。

彼らは全員、きまぐれな景気のサイクルや資本市場の移り気さや人生の浮き沈みということに深い理解があります。

Killer Instinct (殺人本能、必勝の決意)はそういう経験を経なければ到底養えるものではないし、今の日本の起業シーンがアメリカに全然歯が立たないのはこの「気合の入り方」がそもそも違うからです。

だからもういい加減やめようよ、「どうしたら日本版シリコンバレーを作れるか?」などの全く意味のない水掛け論を繰り返すのは。

はじめからやる気のないことは見え見えでしょう?