Facebookに実装されている「いいね」とか「シェア」のボタンは極めて重要です。

【とりあえず、意思表示】
なぜならそれらは時間が無い人がとりあえず意思表示することを可能にするからです。

ウェブで見つけた面白い動画を友達に紹介したいとき、若しその動画に「シェア」ボタンが設置されていればすぐに自分のFacebook上で紹介することが出来ます。

また自分が撮った写真をシェアしたいときもFacebookならカンタンです。

一方、それらを見たユーザーはいちいちコメントするまでも無いけど、「見たよ」ということをacknowledgeするために「いいね」ボタンを押せばよいわけです。

【Facebookがブログより伝染力の強い理由】
このように気軽に写真をアップロードし、動画を紹介し、「いいね」ボタンを押せるということはユーザーがソーシャル・ネットワーク上で行うアクティビティーの頻度が高まることを意味します。

この点、ブログだと「何を書けばいいのか、わからない」、「じっくりモノを考える暇がない」などの問題があります。ブログ開設者の全てがマルセル・プルーストのように延々と文章を綴れるはず無いわけですから、更新頻度の面でFacebookや、同じくカジュアルに意思表示できるTwitterの方が有利なのは当然です。

心のハードルの高さを低める効果、、、FacebookやTwitterにはそれがあるのです。

【恋人の部屋にお邪魔したときの好奇心】
このように心の敷居が低い環境の中でソーシャル・ネットワークのユーザーがどんどん「いいね」、「シェア」ボタンを押して意思表示を累積してゆくと、そのアクティビティーを通じて相手の趣味や関心が手に取るように見えはじめます。

いまソーシャル・ネットワークのユーザーの中に自分が好意を抱く相手が居た場合を想定すれば、これはあたかも恋人の部屋にはじめてお邪魔したときのような好奇心をユーザーに抱かせるはずです。

例えば下は最近公開された映画、『SUPER 8』の予告編ですが友達の部屋を訪問するシーンが出てきます。

相手がどんな事に興味を抱いていて、自分と趣味が似ているのか?

そのような事が相手の部屋を訪れたときわかるのです。


Facebookにはこの「のぞき」に近い感覚があります。Facebookが病みつきになるひとつの理由はこのためです。

【正しい情報、便利な情報の限界】
グーグルはもともと「いかに知りたい情報をユーザーに届けるか?」という命題に取り組んで成功を収めた企業です。

しかしネットのユーザー全員が学術論文を書いている最中というわけではないのです。

大部分のネット・ユーザーの関心は:

(カレはいま何してるのかな?)

というような事なのです。

グーグルの失敗は「正しい情報」や「便利な情報」へのフィルターが属人的なフィルター(=カレは何が好きなの?ということを知りたい)より重要だと断定し、後者を切り捨てたことに起因します。

Google+はそのような同社の戦略面での失敗(エラー)を挽回する試みというわけです。