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ピーツ・コーヒー&ティー(ティッカー:PEET)は1966年にアルフレッド・ピーツによってカリフォルニア大学バークレー校の近所で創業されたコーヒー店です。
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アルフレッド・ピーツは「ピーツ・コーヒーの3原則」という戒律を打ち立て、同社はこれを45年間守り通してきました。その戒律とは:

コーヒー豆の選定で妥協しないこと
ロースティングは職人芸で丁寧に行う事
フレッシュなコーヒー豆をすぐ店舗に届け消費者に楽しんでもらう事

その後ピーツのコーヒー店で働いていたひとりであるジェリー・ボールドウィンがシアトルで1971年に開業したのがスターバックスです。アルフレッド・ピーツはこの昔の同僚の新しいコーヒー店の立ち上げを助けるため、初年度のコーヒーについてはピーツがコーヒー豆を提供しました。

なおジェリー・ボールドウィンは後にハワード・シュルツにスターバックスを売り渡し、1984年に今度は古巣のピーツを買い取ります。

このような「友好店」の歴史があるので、今日でもピーツとスターバックスの間にはカリフォルニア州のベイエリアにおいては非競争協定(non-competing agreement)が存在します。



事業戦略面ではスターバックスが早くから拡大戦略をとったのに対してピーツは「サンフランシスコのコーヒー店」というアイデンティティにこだわり、過度の出店を控える戦略をとりました。

このためピーツの現在の店舗数が192なのに対してスターバックスは8900と大きく差が付いています。
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スターバックスは積極的な出店が裏目に出て2008年に業績がおかしくなりました。所謂、オーバー・サチュレーションが起きたのです。

このためスターバックスは出店を控え、「ルーツに帰る」というキャンペーンを張りました。
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この試みは成功し、今では同社は元気を取り返しています。

スターバックスの売上の84%はリテール・ストアからあがっていますが、ピーツの場合はコーヒー豆をスーパーマーケットなどに卸し、販売する事業に力をいれています。
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売上高の比率で言えばコーヒー店が61%、コーヒー豆が39%となっています。
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なお利益のシェアで言えばコーヒー豆の方が儲かっており、60%を稼ぎ出しています。

ピーツは従ってコーヒー豆のスーパーマーケットなどでの小売を経営戦略のコアに据えており、この部門は安定的に成長しています。
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下はピーツの業績です。
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次に比較のためにスターバックスの業績を示しておきます。
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