ここ2年くらいの間に米国で新しいタイプの株式市場が生まれています。この株式市場の特徴は公開市場(public market)にIPOされる前の株、つまり未公開株を私的に取引する市場です。

現在、2つの企業がこの分野で活動しています。

ひとつめの企業はセカンドマーケットです。
sm

もうひとつの企業はシェアーズポストです。
sharespost

これらのサイトは活発な株式市場と言うよりは、「クレイグズ・リスト」に毛の生えたような、新聞の三行広告に近い方法で売り手と買い手を突き合わせます。(上記の2つの企業はそれぞれ独特の方法を用いています。)

このうちセカンドマーケットが最近の未公開株取引市場の動きに関するレポートを昨日発表しました。その中ではセカンドマーケットの中で成立した売買についてのみ、第2四半期の統計に関して紹介されています。

先ず第2四半期の3ヶ月の間にセカンドマーケットで成立した取引の総額は2.68億ドルでした。これは前年同期比+75%です。

次に売買が成立した未公開株の企業がどの分野に属するかを示したのが下のパイチャートです。ソーシャルメディア・消費者サービス関連の企業が全体の87.6%を占め、圧倒的に多い事がわかります。
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この場合、たぶんFacebookやTwitterがトレードの対象になっているのだろうと推察します。

次にどのような投資家が参加しているのかを買い手の側から見た場合、下のパイチャートのようになっています。
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適格個人投資家というのは英語で言うとaccredited individualsであり、乱暴な言い方をすれば「住宅を含めない個人資産で1億円以上を持っている人」と考えれば良いでしょう。

セカンダリーファンズというのは以前紹介したGSVキャピタルのような存在を指すのだと思います。

次に売り方を見ると圧倒的にベンチャー企業に勤めていた元社員が多いです。現従業員や創業者が殆ど参加していないのは目を引きます。
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なおセカンドマーケットの取引手法はブレティンボード的であることから売買に参加する際、「買いたい」の意向を登録する(=ウォッチする)という作業が生じますが以下は最もウォッチされている銘柄の順位です:

1.Facebook
2.Twitter
3.Groupon
4.Zynga
5.Foursquare
6.Skype
7.Yelp
8.Dropbox
9.Gilt group
10.Livingsocial

いずれも著名なところばかりです。加えて最近人気になっている銘柄として:

1.Kickstarter
2.Popcap
3.Sharespost
4.Leagalzoom
5.Lendingclub
6.Surveymonkey
7.Coupons
8.Hipmunk
9.Justin.tv
10.Yousendit

などが挙げられています。

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