若い人たちにとって最強のインターネット・コンテンツは「気になるあの娘」や「憧れのカレ」がいま誰と一緒で、何を食べていて、どんなブランドが好きで、どんな趣味を持っているか?という事です。

ソーシャル・メディアの普及は「彼女の私生活」、「カレの日常」のダダ漏れ現象をもたらしました。

スマートフォンは常に肌身離さず持ち歩くデバイスなのでfoursquareやTwitterを通じて人々の私生活はリアルタイムでOn Airされているわけです。

FacebookやTwitterなどのソーシャル・ネットワークの利用時間がなぜ長いのかの答えはここにあります。


「彼女の私生活」に興味を持つFacebookユーザーは気になる相手の「近況」のニュースフィードはもちろん、「プロフィール」の「基本データ」などもしっかりチェックします。

Facebookのアカウントを最初に取得する際に、「交際ステータス」、「興味の対象」などの設問があることはFacebookというサービスのルーツ、初期のユーザーの関心事が何だったかをしのばせます。

人間は自分が興味を抱く相手の事をもっと知りたいという強い欲求を持っています。

例えばカノジョがトルストイの愛読者だとします。すると自分もいそいそと『戦争と平和』を買って来てチャレンジするわけですが最初の10ページで挫折する、、、そういう経験は誰もがしているのではないでしょうか?

このように相手の行動を模倣すること、追体験することはモノやサービスを購入する強い動機になります。

だから企業のブランド・マネージャーの立場からすればFacebookでプレゼンスが薄いという事は2~3年後には命取りになります。

既にアメリカではこのようなソーシャル・メディアとブランドとの力関係がかなり理解されてきて、各社のマーケティング戦略のフォーカスは大きく変わりつつあります。

例えばアメリカの格安航空会社のJetBlueは52万人のファンが居ます。しかし日本航空に「いいね」と言っているのは6万人のみです。メルセデス・ベンツには368万人の「いいね」があるのに対し、トヨタは2万9千人しか「いいね」と言っていないわけです。

まだまだですね、日本企業の取り組みは。