今日発表されたオーストラリアの小売売上高は-0.1%とコンセンサス予想の+0.4%を下回りました。

これを見て豪ドルは一時$1.0679迄下落しています。

小売売上高の中でも百貨店の売上高の落ち込みが印象に残りました。
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これに先立ち昨日のオーストラリア準備銀行政策金利発表では現行政策金利4.75%が維持されるとともに目先金融引き締めの手を少し休めるという事がコミュニケートされはじめています。

これはどうしてかといえば鉱業セクターを除けばオーストラリア経済に陰りが見え始めているからです。


6月の住宅着工許可件数は-3.5%と予想以上に落ち込みました。

輸出業者は豪ドル高で価格競争力が落ちています。

そして消費者は冒頭で見たように消費を手控えているのです。このところの利上げでローン返済に苦しむ消費者がお財布の紐を固くしているに違いありません。

一般にオーストラリア準備銀行は2~3%程度のインフレを許容すると考えられています。

現在の消費者物価指数は3.6%です。

するとターゲットより高くなってしまっているので、本来ならここで引き締めの手を緩めるというのはおかしいです。

それにもかかわらずオーストラリア準備銀行の態度に変化が出ているということは、あるいは景気に本格的に陰りが見え始めたことを察知しているのかも知れません。