Hulu(フールーと読みます)はインターネットを通じたハイクウォリティーな動画コンテンツの配信会社です。

現在のサブスクライバー数は90万人程度で、会社側の今年の売上目標は5億ドルを見込んでいます。

米国では既にネットフリックス(ティッカー:NFLX)やアマゾン・ドットコム(ティッカー:AMZN)がネットを通じて映画を配信するサービスを行っていますが、Huluもそうした1社です。

同社の特徴は他のサイトでは提供されていない人気TV番組のコンテンツを持っているという点でしょう。

これは同社の親会社がメディア企業であることが関係しています。


ウォルト・ディズニー(ABC) 27%
コムキャスト(NBCユニバーサル) 32%
ニュースコープ(FOX) 31%
プロビデンス・エクイティ・パートナーズ 10%

Huluは現在、身売りの相手を探している最中で、これまでにアップル、グーグル、マイクロソフト、ヤフーなどと話し合いを持ったと言われています。

同社のオーナーであるメディア企業各社の立場からすればHuluをテクノロジー企業に売り渡すと、将来、Huluがそれらのメディア企業と競合関係になり、メディア企業のマージン圧迫要因になる懸念があります。

逆にHuluの買い手からすればメディア企業は自分の都合が悪くなれば魅力あるコンテンツをHuluに提供しなくなるという事を懸念しています。

このためHuluの身売り話はなかなか進展していない印象を受けます。

Huluの企業価値がいかに将来まで安定的に、独自の、かつ視聴者にとって魅力あふれるコンテンツを提供できるか?という事にかかっているわけですからこれは当事者間の交通整理がとても難しいと思います。

さて、今回のHuluの日本事業の立ち上げについてですが、国際的事業展開は上に述べたようなチャンネル・コンフリクトがそもそも無いので足を引っ張る要因が存在しません。

その意味では同社のサービスは国際市場の方が成功しやすいという見方も出来るのかも知れません。