Kosmos Energy Genesis from Kosmos Energy on Vimeo.


ガーナがいま凄い事になっています。

今年のGDP成長率は国際通貨基金(IMF)の予想で13.7%が見込まれており、これは世界でも最も高い成長率のひとつです。

ガーナが急成長している最大の理由はオフショアで大きな油田が発見され、それがいよいよ商業生産を開始したことによります。

それに加えてガーナはアシャンティ金山で昔から有名です。

(なんだ、地下資源に恵まれた、ただのラッキーじゃないか)

そういう風に見ることもできるでしょう。

確かに他のアフリカ大陸の国々を見た場合、石油や鉱物の発見が一時の繁栄をもたらしたものの、それらの権益をめぐって部族間の対立が生じ、権力の腐敗が起きるというケースが多くみられました。


ガーナも今後そういう問題に巻き込まれないともかぎりません。

幸い、ガーナは民主主義が定着しており、過去2回の大統領選挙は粛々と執り行われただけでなく、いずれも現職大統領が数パーセントという僅差で負けたにもかかわらず政権交代はトラブルなく実現しています。

このため政府のガバナンスも他のアフリカ諸国より進んでおり、石油の権益を巡る不正は比較的起こりにくいと思います。

現在ガーナで稼働しているオフショア油田はジュビリーという2007年に発見された大型油田ですが、商業生産開始以来、地元のラジオ局のアナウンサーが毎日、その日の生産高を克明に読み上げるなど情報開示は極めて良いです。今年の生産計画は12万バレルです。

ガーナのオフショアで操業している石油会社はコスモス・エナジー、アナダルコ・ペトロリアム、タロー・エナジー、そして国営のGNPCです。

このうちコスモス・エナジーとタロー・エナジーはアフリカに特化した新興石油会社であり地元のコミュニティとの共存に強い関心を払っています。

ジュビリーから生産される原油はAPIグラビティー37.7、硫黄含有率0.25%と極めて上質の原油です。

これをFPSOと呼ばれる、タンカーを改造した洋上プラントで一部加工、貯蔵するわけです。

IMFはジュビリー油田が同国の国庫の歳入に力強く寄与すると見ています。
1

問題は輸出が好調になり、ガーナ国内でのカネ回りが良くなりすぎた場合、通貨セディが強くなりすぎて農産物などの他の輸出産品の競争力が無くなる、所謂、「オランダ病(Dutch Disease)」が起きないかという点です。

なおガーナには証券取引所がありますが時価総額の大半は外国企業であるアングロゴールド・アシャンティ(ティッカー:AU、産金会社、NYSE)とタロー・エナジー(ロンドン)で占められています。

また最近、コスモス・エナジー(ティッカー:KOS)がNYSEにIPOされました。