ネットフリックス(ティッカー:NFLX)は日本では馴染みが薄い銘柄かも知れませんがアメリカでは代表的なアグレッシブ・グロース銘柄として人気があります。

最近、ようやく一部の日本のネット証券もこの会社の株を扱うようになりました。

そこでネットフリックスとはどのようなサービスで、同社株の持っている魅力やリスクがどこにあるのかをカンタンに紹介します。

ネットフリックスは全米最大のオンライン・エンターティメント・サブスクリプション・サービスです。

もともと同社はDVDを下のような封筒に入れ、顧客に郵送するというビジネス・モデルでした。
Netflixenvelope

同社を創業したリード・ヘイスティングスはリスクを恐れず、どんどん時代の要請に応えてサービス内容を大胆に変えてゆく事で知られる経営者です。

1998年にネットフリックスが最初にDVD郵送サービスを開始した際は普通のDVDレンタルの課金体系に近い、1回4ドル、郵送料$2ドル、遅延料も取るという料金設定でした。

1999年には月極めのサブスクリプション・モデルを導入し、「毎月一定額を支払えば観たい放題、返却日を気にせず、遅延料、郵送料無しでどんどんDVDを送ります」というシンプルな料金体系を導入しました。

これがヒットしてネットフリックスはどんどん利用者を増やしたのです。

その後、同社はインターネットを通じたビデオ・ストリーミング・サービスを開始し、郵送によるDVDレンタルとネットによるストリーミングの両方のサービスを行ってきました。

最近、ネットフリックスはネットによるストリーミングの料金を月額$7.99に値下げすると同時にDVD郵送のサービスをネット・オンリーの料金体系から切り離し、「DVDが観たい人はさらにもう$7.99払って欲しい」と発表しました。


これはビデオ・ストリーミングだけでネットフリックスを楽しむユーザーにはありがたい値下げを意味しますが、DVD郵送のサービスも受けたい消費者は「実質的な値上げだ」と受け止めました。

ネット・ストリーミングがあるのになぜDVD郵送にも消費者がこだわるかというと、これは主にDVDタイトルのセレクションの問題です。つまりストリーミングはタイトル数が未だ少なく、自分の観たい映画が無い場合があるからです。

ただ現在のような状況はあくまでも過渡期的な現象であり、将来、ネット・ストリーミングのタイトルが充実すればDVD郵送のサービスを必要と感じる消費者は漸減すると予想されます。

現在、ネットフリックスのサブスクライバー数は2560万人です。

上に述べた新しい料金体系の導入が一部のユーザーから反感を買ったことでネットフリックス株はめずらしく大きく調整しています。
NFLX

一部ユーザーの離反でDVDキオスクを展開するコインスター(ティッカー:CSTR)に顧客が流れるのではないか?と懸念するアナリストも居ます。

しかし中・長期的に見ればストリーミング・オンリーへの流れは変わらないと思うので深く押した場面は買いだと思います。
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同社のリスクとしては:

1.コインスターとの競合
2.Hulu PlusやAmazon Primeなどのストリーミングの競合企業からの競争激化

が挙げられます。