ウォールストリート・ジャーナルの「スマートマネー・ドットコム」によると米国の高齢者は最近、65歳を過ぎてもなかなかリタイアしようとせず働き続ける傾向があるそうです。

労働統計局の調べでは65歳以上のアメリカ人の16.5%が雇われており、2007年の調査の15.5%より増えています。

これにはリセッション(景気後退)が関係しています。

具体的に「スマートマネー・ドットコム」の記事は以下のポイントを指摘しています:

1. 肉体的に高齢者でもこなせる職種が多くなった
2. 寿命が延びた
3. 確定給付型年金の減少
4. 社会保障の削減、退職年齢の引き上げ、メディケアのカットが予想される
5. 高齢者の学歴が高くなっており、新卒に比べて遜色ない
6. 高齢者は経験やスキルの面で新卒より有利


なお若者の雇用機会が少ない問題はアメリカだけでなくスペインをはじめとする欧州各国でも見られる問題です。

これとは別にウォール街の雇用事情に関する最近の記事を読んでいたら「いまのウォール街は高齢者と新卒は首切りの対象になりにくいけど30歳から50歳くらいのミドル層がリストラの対象となってどんどん切られている」という説明がありました。

60歳を超えるシニア・バンカーは経験も人脈も豊富なのでレインメーカー(雨を降らせる人=売上高に貢献する稼ぎ頭)として温存される傾向があります。

またビジネス・スクールを出たばかりの若者は人件費が安いし、いくらでも使い潰せるので深夜までこき使われます。

これとは対照的に、ある程度年数は積んだけど、まだ独り立ちしたコーリング・オフィサーとして案件を次々に獲得出来るまでには至っていない中途半端な中間層の場合、会社としてはいちばん飼っておく価値の無い人材というわけです。