ウォールストリート・ジャーナルの伝えるところではアマゾン・ドットコムがホームページのデザインを大幅にリニューアルする準備を進めている模様です。

その意図はアマゾン・タブレットの発表を控えて、キーボードやマウスを使わなくてもラクラク操作できるようにするためです。

この新しいホームページを試した記者は以前よりスッキリしたデザインになっていると報告しています。

ボタンの数も少なく、サーチボックスが大きくなっています。

新しいサイトはオモチャ、洋服、その他の一般商品をこれまでより小さく取扱い、逆にデジタル・コンテンツを前面に出しています。

映画やTVドラマのストリーミングは近年かなり定着してきており、いずれDVDを駆逐するものと思われます。

そのトレンドに合わせてデジタル・コンテンツがいま熱くなっており、良質なデジタル・コンテンツの配給権を巡って各社の競争は激しくなっています。

最近の例ではこれまでネットフリックス(ティッカー:NFLX)にディズニーやソニー・ピクチャーズの比較的新しいコンテンツを提供してきたスターズ(リバティ・メディアの一部)がコンテンツ提供を止めると発表しています。

ネットフリックスは比較的新しいコンテンツが少ないため、今回の交渉決裂は痛かったです。

アマゾンの場合、映画コンテンツは月極めではなく、作品ごとに支払いします。またレンタル(=ストリーミングのこと。$2程度で2日間楽しめる)と買い切り(=10ドル程度の価格設定になっています)という風に価格設定がフレキシブルです。このためコンテンツのプロバイダーにとって「マージンを守れる」と感じる価格設定を打ち出すことが出来ます。


アマゾンのタブレットはアップルのiPadにとって最初の強力なライバルと言えます。アマゾンの強味はアマゾン・タブレットそのもので儲ける必要は無いという点です。同社はもともとグロスマージンが極めて薄い、薄利多売のビジネス・モデルなのでアマゾン・タブレットを「アップルのマージン・スポイラー」として使う事も出来ます。

アマゾンとアップルの今後のバトルに注目したいと思います。