スイス国立銀行(SNB)がユーロ/フランの下限を1.20に設定すると発表しました。
以下はスイス国立銀行から出された声明文です。
The current massive overvaluation of the Swiss franc poses an acute threat to the Swiss economy and carries the risk of a deflationary development.
The Swiss National Bank (SNB) is therefore aiming for a substantial and sustained weakening of the Swiss franc. With immediate effect, it will no longer tolerate a EUR/CHF exchange rate below the minimum rate of CHF 1.20. The SNB will enforce this minimum rate with the utmost determination and is prepared to buy foreign currency in unlimited quantities.
Even at a rate of CHF 1.20 per euro, the Swiss franc is still high and should continue to weaken over time. If the economic outlook and deflationary risks so require, the SNB will take further measures.

現在のスイス・フランの大幅な過大評価はスイス経済にとって大きな脅威となっている。フラン高はデフレが発生するリスクをもたらしている。

このためスイス国立銀行は大規模で継続的な介入を行い、スイス・フランを安くする。今後はユーロ/フランで1.20を下回るユーロ安は容認しない。この方針は即時実施に移される。スイス国立銀行はこの防衛レートを断固とした決意で維持し、外貨(=ユーロ)を無制限に買い支える準備がある。

ユーロ/フランで1.20という水準ですらスイス・フランは未だ割高な水準だと認識しており、フランは今後次第に弱まってゆくべきだとスイス国立銀行は考えている。若し景気に対する配慮ならびにデフレ・リスクが強まった場合はスイス国立銀行は追加的措置を繰り出す用意がある。



このリリースの語気は強いですが、この為替介入が成功するかどうかはわからないと思います。

スイス政府は8月に金利をゼロ近くに下げており、流動性を市場に注入することでフラン高を抑えました。

これが功を奏して一旦はフラン高が収まったかのように見えたのですが、最近はギリシャ問題の迷走に加え、イタリア情勢も再び雲行きがおかしくなっていることからフランを冷やす折角の努力が水泡に帰す可能性が高まりました。

フラン高でスイスの輸出業者は苦境に立っており、経済成長の見通しは何度も下方修正されています。