9月29日のドイツ連邦議会における欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の拡大承認投票に暗雲が立ち込めています。

なぜなら月曜日に行われた議員に対する投票意向の打診で「本投票では反対票を投じる」と答えた議員が意外に多かったからです。

ドイツ連邦議会の総議席数は622で単純過半数は311です。
従って法案を通過させるためには312の賛成票が必要です。
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(ウィキペディア)
左から:
【野党 290議席】
茶色:左翼党 76議席
緑色:同盟90/緑の党 68議席
赤色:ドイツ社会民主党(SPD) 146議席

【連立与党 331議席】
黄色:自由民主党(FDP) 93議席
黒色:キリスト教民主同盟(CDU) 195議席
青色:キリスト教社会同盟(CSU) 43議席


メルケル首相のCDUが率いる連立与党の総議席数は331なので欧州金融安定ファシリティー(EFSF)を去年合意された2500億ユーロから今回のギリシャ支援第二枠で決められた4400億ユーロへと拡大する事への承認投票はラクラク通過すると考えられてきました。

しかし月曜日に執り行われた議員に対する投票意向の打診で14の議員が反対票を投じる意向であることがわかりました。

すると:

連立与党議席数331-反対票14=賛成票317

となっていることがわかったのです。
月曜日の投票意向の打診では11名の議員が意見を保留しました。
いま法案成立には312票が必要です。
したがって11名の意見保留者のうち5名以上が反対派に回ると欧州金融安定ファシリティーの拡大承認が却下されるリスクが出てきたわけです。