ギリシャのパパンドレウ首相が9月20日にワシントンDCのピーターソン・インスティチュートで予定されていた講演を突然キャンセルしました。

ピーターソン・インスティチュートは昔の商務長官でベル&ハウエルやリーマン・ブラザーズでCEOを歴任したピーター・ピーターソンが1981年に創設した国際金融分野の無党派シンクタンクです。(ピーター・ピーターソンは『ウォール街の欲望と栄光』という、リーマン・ブラザーズの内紛を描いた1980年代のベストセラーの登場人物でもあります。)

なお今週は世銀・IMF総会の週にもあたり世界の金融界のリーダーがワシントンDCに集結する週です。その関係でパパンドレウ首相もクリスティーヌ・ラガルドIMF専務理事らとミーティングのスケジュールが入っていたと言われています。

パパンドレウ首相がこの重要なスピーチをドタキャンした背景には昨日閉幕したポーランドでの財務相会合でギリシャ問題に関し何も進展が見られなかったことがあります。


ギリシャはトロイカからのギリシャ支援融資の次の支払い分、80億ユーロを10月半ばまでに支払ってもらう必要があります。

トロイカとは国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行(ECB)、欧州連合(EU)を指します。

しかしギリシャが融資と引き換えに取り組むべき緊縮財政プログラムが悉く目標を下回っていることでトロイカ側が一旦、話し合いを打ち切った経緯があります

ギリシャは最近、不動産税を発表しています。しかしこれだけではトロイカを納得させることは出来ないかも知れません。その一方でギリシャの公務員組合は10月6日に75万人のゼネストを計画しています。

ここ数日の舵取りを間違えるとギリシャは大変な事になると指摘するエコノミストも多いです。