デイトレーディングを実際に行う際、必要なものと必要でないものがあります。

デイトレーディングに必要な条件ないし性格:
1.取引コストが安く、売りからでも買いからでも入れる取引対象
2.レバレッジを効かせることが出来る取引対象
3.根気、探究心、判断力、オッズ(勝算)を冷静に測るクールさ

デイトレーディングに不要なもの、若しくは成功の妨げになる性格:
1.エゴや自信過剰
2.スリルを求める心(射幸心)
3.ありえない儲けをつい妄想してしまう頭の弱さ
4.怠惰さ
5.上昇相場


デイトレーディングは1日に1回から数回トレードを繰り返すため取引コストの安い投資対象を利用すべきです。大半のデイトレーダーは先物、FX、CFDを使ってデイトレします。

強いて言えば先物は上級者向け、FXやCFDは最初にデイトレを始めるビギナーに好適だと思います。

なぜなら先物には限月があり、慣れるまでは難解な印象があるからです。しかし一度限月の概念に慣れてしまえば、むしろ先物の方が自分のイメージにピッタリ来る、精緻なトレードを仕掛けやすいです。


FXは為替証拠金取引の略です。多くのビギナーにとってはたぶん最もとっつきやすい取引対象だと思います。但しとっつきやすい事と儲かることは同義ではありません。そのことをよく考えて投資対象を選ぶ必要があります。

なぜFXで儲けるのが思いのほか難しいかといえば:

1.FXは市場参加者が多くその分「効率的市場」であり、材料が瞬時に織り込まれる
2.株式のようにディレクショナル(例:アップワード・バイアス)ではない
3.トレード対象の数は少ないが、相場を動かすファクターは無数にある


などの要因によります。とりわけ3.については単に経済指標が良い、悪いというだけでなく、最近の例でいえばギリシャ問題のように複雑な地域経済、地域政治、金融システムの孕む問題(例:欧州銀行の自己資本の問題)に対する理解が必要になります。そこまで思いを巡らせば、実はFXほど難易度の高いトレード対象は無いとすら言えるのです。

そこへ行けば株価指数や原油・金などをトレードする先物やCFDは少々ぼんやり者でも相場のリズムに乗れれば儲けることが出来ます。トレード対象となる原資産にどれだけトレンド(=相場の方向性)が出やすいか?そして見る者にとってどれだけトレンドを発見しやすいか?が大きなファクターとなるのです。

「株価指数や原油や金は馴染みが無いのでトレードしたくない。むしろドル/円なら自分がイメージしやすいので、これから始めたい」とすぐに考えてしまう人はその時点でもう負けていると思います。なぜならそこには自分を磨こうという向上心や探究心のかけらもないからです。

先物、FX、CFDなどの美点は取引コストが安いことに加えて売りからでも、買いからでも入れる、レバレッジを効かせることが出来るという点にあります。

デイトレは日中の比較的小さな価格の変動を取りに行くトレード・スタイルなので効率の面からレバレッジが或る程度必要となります。

さて、逆にデイトレに必要ないものは何でしょうか?

先ずデイトレには上昇相場は必要ありません。別に下げ相場でも構わないのです。わかりやすいトレンドがちゃんと出ていれば下げ相場でもむしろ利益は出しやすいです。(これは株価が崩れるときは一気に相場が下がりやすいため。)

デイトレでは「自分は相場が上手いぞ」という過信は失敗のもとになります。そういう人ほど必要以上に大きなポジションを取り、一瞬で投資元本を溶かしてしまいます。

ありえない勝ちを妄想してしまうオツムの弱い人もデイトレには全く向きません。そういう人に限って準備や研究を怠りがちです。それでは一体、準備や研究とは何をさすのでしょうか?具体的には:

1.その日の経済指標のスケジュールを確認する
2.昨夜何が起こったかを丹念に確認し、それが今日の相場に影響を与えるか考える
3.他の投資家が今いちばん懸念していることは何かについて考える


などです。もちろんチャートのカタチを確認することも必要になります。これらの確認には或る程度の時間がかかります。だからトレード・スクリーンを立ち上げて直ぐに注文を出すような人は到底勝てるトレーダーにはなれません。