新日本製鉄がブラジル第2位の鉄鋼メーカー、ウジミナスの過半数株式を取得するのではないかという観測が出ています。

ウジミナスとはどんな企業なのでしょうか?

先ず現在のブラジルの鉄鋼市場の総合マーケットシェアは次のようになっています。
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鉄鋼の市場は大きく分けて長物(Long Products)と鋼板(Flat Products)に二分できます。
ウジミナスは鋼板に強く、その分野では37%の市場占有率を持っておりナンバーワンです。

ブラジルの年間鉄鋼生産高は3350万トンで世界第9位です。因みに中国は6.26億トン、日本は1.1億トンを生産しています。(2010年)

ウジミナスの年間生産高は560万トンで世界ランキング第33位です。因みに新日本製鉄は2650万トンの第4位、JFEは2580万トンで第5位です。

ブラジルの一人当たり鉄鋼消費量は108キログラムで韓国の975キログラム、日本の444キログラム、中国の420キログラムより少ないです。


ウジミナスは1956年に創業されましたが昔から日本とは技術供与などで深い関係を維持しています。

今回、新日本製鉄がウジミナスの過半数株式の支配を検討している背景にはブラジルのナショナルスチール(ティッカー:SID)がウジミナスに合併の提案を持ちかけた事に端を発しています。

もともと新日本製鉄はウジミナスの発行済み株式のうち投票権ベースで27.8%、資本金ベースで13.8%の株式を持っていました。

今回、株式の譲渡を打診しているボトランチン/カマルゴ・コレアは投票権ベースで26%、資本金ベースで12.9%を所有しています。

従ってこの株式を譲り受けると投票権ベースで53.8%が支配できることになります。
ウジミナスの2011年第1四半期の売上高は30.6億レアル、EBITDAは3.37億レアル、EBITDAマージンは11%、営業利益は赤字の1.37億レアルでした。