2日間に渡って開催された連邦公開市場委員会(FOMC)が終わり、連邦準備制度理事会(FRB)はかねてからほのめかしていた通り、オペレーション・ツイストを実施すると発表しました。

オペレーション・ツイストとは短期の債券を売り、長期の債券を購入することでFRBの保有する債券の平均デュレーション(償還までの期間)を延ばすことを指します。

今回のポートフォリオの入れ替えでは4,000億ドル相当の短期の債券が償還などでキャッシュ化された分を長期債に乗り換えるという作業をします。従って全体としてFRBが保有する債券の在庫総額は変わらないわけです。

このようにFRBのバランスシート自体は拡大しないため、議会に対しては「これは追加金融緩和策ではない」と弁明することができます。

さて、このオペレーションが市場に与える影響ですが、長期債にはFRBからのBid(=買い注文)が入るため、価格は崩れにくいです。


株式は今日の発表の後で売られていますが、これは今日の発表の内容が落胆すべきものだったからと言うよりは「理想買い、現実売り(Sell on the news.)」という教科書通りの投資行動が出たからだと説明した方がしっくり来るでしょう。

これでアメリカの中央銀行からの新しい金融政策の発表は一旦、区切りが付いたので、投資家の目は欧州に向かっています。

改めて(欧州はまだまだ金融政策がタイト過ぎる)という実感が投資家のコンセンサスになりつつあり、イングランド銀行と欧州中央銀行(ECB)が10月にも利下げ、ないしは量的緩和政策の拡大に転じるのではないか?という事が言われ始めています

これに加えて全体的なリスク回避のムードも再び広がっています。それが最も良く表れているのが最近の新興国の通貨安です。