【この連載小説の説明】
今年は投資銀行、NMロスチャイルド&サンズの創業200周年です。NMロスチャイルドはこの記念すべき年にロンドンのニューコートにある本社社屋を新築し、この超モダンなビルへの引っ越しが今まさに始まろうとしているところです。

折から欧州市場はギリシャ問題で大荒れですが、実はNMロスチャイルドこそ欧州の国債市場を考案した先駆的な投資銀行だったのです。ジョージ・ソロスに代表されるグローバル・マクロ・トレーディングは今でこそ誰でもやっていますが、18世紀末から19世紀初頭にかけての欧州各国政府の財政危機に際して国債のトレーディングでガンガン儲けたグローバル・マクロ・トレーディングの「元祖」がこのNMロスチャイルドなのです。

これまで日本で出版されている「ロスチャイルド物」の書物は事実関係の検証がいい加減だし、「陰謀論」的なキワモノが多かったです。そこでそのような誤解を正し、さらに「なぜロスチャイルドはこれほど成功したのか?」という疑問を金融関係者の目から解き明かすことを意図し、この連載を始めました。

ネイサン・ロスチャイルドの冒険 目次
第一章 フランクフルト
第二章 メッセンジャー
第三章 ユダヤ人街の大火
第四章 布地の仲買人
第五章 戦費調達がもたらしたチャンス
第六章 ワーテルローの戦い
第七章 「どんぶり勘定」で破綻寸前に
第八章 国際的起債のグローバル・スタンダードを目指す
第九章 アムシェルの贅沢
第十章 ロスチャイルド家の家族・結婚観
第十一章 ユダヤ人への迫害