フィナンシャル・タイムズのFTアルファヴィルによると先週のIMF総会で欧州債務危機問題を治す方法が水面下でいろいろ討議され、3つの点が浮かび上がってきたそうです。

1.ギリシャのヘアカットは50%にする

2.ギリシャがヘアカットした場合も欧州の銀行が潰れないよう資本増強する

3.現在4400億ユーロである欧州金融安定ファシリティ(EFSF)の「買い余力」を一気に増やすには、支援主体を銀行という形態にし、レバレッジをかけやすくすることが最善だ。そこでEFSFと欧州中央銀行(ECB)による支援努力を合体させ、EFSFがECBの蒙るあらゆる損の20%までを全部引受けることにより2.2兆ユーロの「買い余力」を創造する


というものです。


いまはあくまでもブレイン・ストーミングの段階であり、この計画が実施される保証は全くありません。

普通、銀行は自己資本の何倍、何十倍ものレバレッジをかけられるので、EFSFがECBにバックアップのエクイティ・キャピタルを提供するというこのスキームがECBの「実損を蒙った際の耐久力」を大幅に増強することは想像に難くありません。

しかしその逆の議論としてはECBへのバックアップ提供は事実上のEFSFのレバレッジ・アップを意味し、EFSFのリスク分担メカニズムを通じて現在、トリプルA格付けを維持しているソブリン債にもダウングレードのリスクが伝染するとスタンダード&プアーズは指摘しています。

なお欧州債務危機を治す具体的ロードマップに関しては先週末のIMF総会などを通じてかなり輪郭が明らかになってきたので、次回のCMC Markets JapanのCFDセミナーで詳しく解説したいと思っています。