CFDの取引コストはおもにスプレッドで決まります。

CFDの取引コストは建てることが許されるポジションの大きさに比べればけっして高くありません。

このことをしっかり頭に入れておくことは大切です。

なぜなら普通の株式取引や投資信託を購入したときは、仮に見込み違いをしたなと感じても(折角、買ったのだからすぐ反対売買するのはもったいない)という気持ちが働きやすいからです。

(もったいないから我慢しよう)という発想は従来の伝統的な投資商品には当てはまることかも知れませんが、CFDではそういう発想をしない方が良いです。

なぜなら1回ごとの取引コストは極めて小さいからです。

一見、沢山のスプレッドのコストを持って行かれたように感じるのは、そもそも自分が建てているポジションが保証金の何倍もの大きなポジションだからなのです。

そのように自分の保証金の何十倍ものポジションを建てることをレバレッジといいます。

レバレッジが高い取引で相場が自分の思惑と逆に動くと短時間で大きな損を蒙ります。

だから見込み違いは即刻損切りしないといけないのです

これがサバイバルのための最重要な掟(おきて)です。


まごまごしていると取引コストの何倍もの損をあっという間に蒙るし、手をこまねいていたら大事な投資資金の大半を1日で吹き飛ばしてしまいます。

(折角ポジションを取ったのだから、、、)とか(もったいないな)とかという考えが一瞬でもあなたの頭をよぎったら、それは大負けする不吉な前兆です。すぐに反対売買してポジションをゼロにしてください。

別の言い方をすれば、(入り方を間違ったな)と感じたら、すぐに手仕舞いするいさぎよさが必要なのです。そして:

1.良いリズムで入れる
2.自分がちょうど良いと感じられるサイズのポジションを取れる
3.ポジションを建てた瞬間から利が乗り始める


という状況がいつでも思い通りに再現できるようになるまでは練習を繰り返す必要があります。

さて、CFDは銘柄によって値段がバラバラですしクウォート(建値)の取引通貨も原資産によってまちまちです。

さらに銘柄によってレバレッジが異なりますから、自分がいま建てようとしているポジションがどのくらいのサイズのポジションなのかを把握することは難しいです。

またどれだけマーケットが動けば自分のトレードに利が乗るかも最初は実感しにくいと思います。

もちろんPIP計算式機能(注1)などの便利なツールもあるのですが、トレードのチャンスを目前にして一瞬で判断をしないといけないときには、いちいち調べていたのでは遅すぎます。

「体で慣れる」、或いは「自然に手が動く」ようになるまで練習を積まないとチャンスはモノにできないのです。

そうなるためには何度も回数を重ねて練習することが大事ですし、それ以上に一回ごとのトレードを簡単に振り返り、自分がどういうポジションを建てたかをノートなどに記録しておくことが後で役に立ちます。

取引に際してメモしておいてほしいことは:

1.自分が取引したCFDの銘柄名
2.ポジションを建てたときの値段
3.ロット数
4.必要保証金(その銘柄のポジションを建てるのに必要になったお金)
5.実質保証金(自分の有効資本=手持ちのお金)


です。特にロット数と必要保証金は(これだけのロット数をこの銘柄で建てると、、、幾ら必要になるのだな)ということを実感する上で大切な情報ですので、毎回ポジションを建てた時に心に留めておき、最初に確認して下さい。

また実質保証金に対して自分が今回建てたポジションの必要保証金が幾らだったか?という比率(%)は自分のトレーディング戦略を編み出す上で鍵になる情報です。

それはどうしてかと言うと、ひとつのポジションでどのくらいリスクを冒せるかという問題は個人差のある部分であり、自分が「ちょうど良い」と思う加減は千差万別だからです。

強いて言えばまったくの初心者がポジションを建てる練習をはじめる場合は一回のポジションが大体実質保証金の5分の1から7分の1くらいからスタートするのが良いと思います。

最初の数回のトレードでは勝ち負けを意識する前に先ず自分のイメージ通りのサイズで迅速にポジションを建てられるようになる練習を心がけて下さい。

CFDでポジションを建てた場合、自分の取引の相手は証券会社になります。このような取引形態のことを店頭取引といいます。(なお「くりっく株365」という上場CFD取引も存在しますが、今日の説明では店頭取引だけについて説明します。)

店頭取引の良い点は迅速に約定される点です。証券会社は皆さんからの注文が入ると先ずそれに売り向かう、ないしは買い向かうカタチで約定を作ってから、その後でそのポジションを実際に現地につないでヘッジするかどうかを決めます。この判断は普通、コンピュータがやります。このような、実際に現地につないでヘッジする作業のことをカバー取引と言います。

皆さんの立場からすれば、証券会社がカバー取引をするかしないかは問題にはなりません。なぜならヘッジするかどうかは証券会社のリスクであり、皆さんのリスクではないからです。

証券会社が現地にヘッジしに行く作業はFXの場合と比べるとCFDの方が複雑です。その関係でFXよりCFDの方がなんとなく約定がモタモタしているという風に感じる方もいるかもしれません。でもそれは株式市場より為替市場の方がそもそも執行スピードが速いということと関係しているのです。

CFDにはいろいろ銘柄があり、その原資産(=本国市場のこと)によって流動性が異なります。ですからCFDによって「サクサク度」に差があるのが普通なのです。

トレードにあたっては感触として「サクサクしていたか?」ということをメモしておく(とくに約定が一呼吸遅れた場合)ことも役に立つはずです。

それはどうしてかというと、入るときに苦労したポジションは出るときにも苦労すると覚悟した方が良いからです。そしてサクサク度が落ちる銘柄に関しては次回からキモチ取引のサイズを小さ目にすると突発的な相場の異変のときにヤキモキしなくて済みます。


(注1)PIP計算式機能:各銘柄のレートが1PIP変動するとどのくらいの損益になるかをチェックする機能です。