昨日ウォーレン・バフェットがIBM株を大量に購入したというニュースが出ました。

今回の取得コスト総額は107億ドルで、これは過去にバフェットが場で拾った(=つまりM&Aは別)株式購入としてはウエルズファーゴの80億ドルを超える、最大規模の買い付けです。

現在のバフェットの持ち株のうち、代表的なところを列挙すると:

コカコーラ(KO)135億ドル
IBM(IBM)120億ドル
アメリカン・エクスプレス(AXP)68億ドル
バンク・オブ・アメリカ(BAC)50億ドル
プロクター&ギャンブル(PG)48.5億ドル

などです。

このリストを見て勘の良い人ならピンと来るでしょうけど、これはダウ工業株価平均指数の顔ぶれに近いです。

実際、近年、バフェットのポートフォリオはどんどんダウ30種と似てきています。

口の悪い連中は「バフェットはダウ30種のクロゼット・インデクサー(=アクティブ運用のフリをしながら、その実、こっそりパッシブ運用をする人)に成り下がった」とこきおろしています。

ところでバークシャーのクラスB株は年初来-4.7%ですがダウは年初来+4.8%です。


するとクロゼット・インデクサーにしてはバフェットはちゃんとダウ30種すらトレース出来ていないということになります。

その原因はこれまでバフェットがIBMを持っていなかったことにあります。

ダウ工業株価平均指数は所謂、単純平均ですので株価が高い銘柄ほどインデックスにおけるウエイトが高くなります。

IBMはこのところずっとパフォーマンスが良かったのでこの銘柄を組み入れていないと指数には勝てないというわけ。

なおバークシャーは3月からIBMを買い始めたと言われていますが米国証券取引委員会から特別に持ち株の四半期ディスクロージャーの免除措置を2回も受けていたのだそうです。

バフェットだからといって特別扱いするのは、どんなものですかねぇ?

PS:「ハイテクはオレは買わない」というのを公言していたバフェット翁ですが、最後はいたたまれなくなって結局、IBMを組み込む羽目に陥りました。これが普通のアクティブ・マネージャーなら「スタイル・ドリフト(=投資姿勢がブレること)だ!」と糾弾されて然るべきところかも知れません。