スペインの総選挙は日曜日(20日)が投票日でした。現地からの報道ではこれまでのところ粛々と投票が行われているようです。

結果は日本時間月曜日(21日)朝6時頃に判明すると思われます。

下馬評では現在のスペインの与党、スペイン社会労働党(PSOE)が大敗すると言われています。

現在のPSOEの議席数は169です。

一方、野党の最大勢力はマリアーノ・ラホイ党首が率いる国民党(PP=民衆党とも訳される場合があります)です。議席数は152です。

スペインの議会の定数は350議席ですので過半数は176になります。

言い換えれば最大党のスペイン社会労働党は選挙前でも単独過半数を確保できていなかったわけです。従って連立政権を形成していたわけです。

歴史的にスペインは最大党が単独過半数を占めることは稀で、連立政権が多かったです。だから今日の選挙で野党の国民党が単独過半数に達しなくても驚く投資家は居ないと思います。

世論調査では国民党が17議席ほどリードしていると言われています。


スペインでは半年前に高失業率に不満を持つ国民が街頭に繰り出し、巨大なデモ行進を行いました。

つまり国民の政治に対する不満は大きいのです。

その割には今回の総選挙は盛り上がりに欠けています。

これはスペイン国民が「政治家は皆、腐敗している」という諦観をもっているからです。

現在の政府には経済問題を解決する妙案は無いと国民が感じていることが無関心の理由です。

このため上記のデモ行進に代表されるようなポピュリズム、社会主義運動の盛り上がりにもかかわらず肝心のアルフレド・ペレス・ルバルカバ党首率いるスペイン社会労働党は不景気の責任をなすりつけられるカタチで政権党からずり落ちようとしているわけです。

一方の国民党は保守主義(!)を掲げているわけですからスペインの街頭で展開されている運動と選挙ではちぐはぐな状況が起ころうとしているわけです。

なお国民党は既に欧州連合やIMFが示している支援策、財政立直し策を強く支持することを明らかにしています。だから政権が変わってもそれがマーケットに与える影響は(すくなくとも理屈の上では)皆無です。