欧州委員会(European Commission)は今週公開予定の報告書の中で「現状の欧州憲法を改正することなくユーロボンドを出せる」という判断を示しています。

ユーロボンドは通常、ユーロ圏共同債と訳されており、これはドイツ、フランス、イタリアなどのEU各国が全体として発行する、米国の財務省証券に相当する国債です。

ユーロボンドはギリシャ危機に端を発し、イタリアなどへ飛び火している欧州財政危機問題の切り札と目される解決法です。

ユーロボンドの発行は事実上、ヨーロッパ各国の財政主権をEUに委ねる決断となるため、各国から強い反発が予想されます。その反面、ユーロボンドは欧州金融安定ファシリティ(EFSF)などの現存の解決法に比べて遥かにシンプルな構造なので金融商品としては強靭で人気が出やすいと思われます。


今回示されたディスカッション・ペーパーは欧州委員会におけるユーロボンド発行の是非を巡る議論の「叩き台」にされる報告書です。

詳細は実際にこのディスカッション・ペーパーが公表されてからでないと判然としませんが:

1.今でも合法的にユーロボンドは発行可能だ
2.しかし全てのEU参加国がユーロボンド発行に合意した方が発行条件は良くなる
3.そのためには条約改正が必要になるし、それは長い道のりだ


という事が論じられているそうです。

このディスカッション・ペーパーはウォールストリート・ジャーナルにリークされているようです。