今日は舗道に落ちている金貨を拾い上げる日です。

言い直せば毎年恒例になっている株式市場のアノマリーを利用すべき日だということです。

なおアノマリーとは投資理論では説明できないけど経験則として存在することが知られている季節性やマーケットのクセのことを指します。

今日問題にするアノマリーは年末のタックス・ロス・セリングが創り出す買い場についてです。

米国の個人投資家はその年に投資した銘柄の中でとりわけひどくやられている銘柄を12月30日までに売却し、実現損を出します。

このようにして確定した損はキャピタルゲインと相殺できることはもちろん、月給のような一般の所得とも相殺することが可能です。

その分、少しでも税金を節約できるわけです。

普通、タックス・ロス・セリングは11月頃から始まり、12月の半ば頃にピークを迎えます。

その性格からして配当利回りの高い大型株が売却の対象になるのではなく、短期のポジションが損切りの対象となる場合が多いです。

具体例で言えばその年特にパフォーマンスの悪かったIPOや小型株がとりわけこっぴどく売られる傾向があります。

(僕自身もそのような売り物をたくさん浴びることを想定して11月下旬以降はポートフォリオのキャッシュポジションを多くして、今日の買い場に備えてきました。)

12月にそれらの銘柄が税金の理由から売られるということは、裏を返せば1月になってしまえば逆に売られ過ぎた銘柄に見直し買いが入ることを意味します。

このような1月に入ってからのバーゲンハンティングのことを「1月効果」と言います。

なお、このところ1月効果はだんだん前倒し、つまり12月の後半くらいからスタートすることが確認されています。

下のグラフの一番右端は12月31日の引け値から計算して1月末までの平均パフォーマンスを示したものです。
1



青が大型株、赤が小型株です。すると小型株の方が大型株より戻りが大きいことがわかります。

右から二番目のグラフは年末の引け値から1月15日までのパフォーマンスを示したものですが、これを見ると小型株の場合、1月のパフォーマンスの半分以上が年が明けて15日までの前半に集中していることがわかります。

さらに興味深いのは年末から買い始めるのではなく、12月15日から買い始めた場合だともっとパフォーマンスが良くなる、言いかえればタックス・ロス・セリングのボトムは12月15日前後にやってくるということなのです。

12月15日に買って年末まで持っておくだけで小型株の場合、3.2%のパフォーマンスが出ます。また1月15日まで持てば4%のパフォーマンスが出るわけです。

つまりこのへんに相場上昇の日が集中していることがわかるわけです。

もちろん、今日や明日買わなくても、週が明けてから来週仕込むという方法もあるかも知れません。しかし来週はクリスマスの週なので市場参加者が極めて少なく、新規のポジションを建てるのには理想的ではありません。

だから理想のシナリオは今日か明日にマーケットに凄い悪い材料が出て、タックス・ロス・セリングをするかどうか迷っている投資家が大挙して白旗降参(capitulation)するシナリオです。

さてCFDの中でアメリカの小型株に投資できるものとしてラッセル2000指数のCFDであるUSRUSS2000があります。これは扱っている証券会社と扱っていない証券会社があります。
私の知る範囲ではCMC Markets Japanには扱いがあります。

もちろん2011年に米国でIPOされた個別企業を上場後高値からザックリ調整しているものを中心に拾ってゆくという手もあります。

思い浮かぶままにテキトーに銘柄名を列挙すると:

パンドラメディア(P)
ジロー(Z)
スカルキャンディー(SKUL)
フュージョン・アイオー(FIO)
グルーポン(GRPN)
ヨウク(YOKU)
ダンダン(DANG)
レンレン(RENN)
チャーユアン(DATE)
ヤンデックス(YNDX)
コスモス(KOS)

などになります。これらの個別株の多くは楽天証券で扱いがあると思います。