日本政府は次期主力戦闘機(FX)にロッキード・マーチンのF35を採用することに決めました。

そこでロッキード・マーチンという企業について少し紹介したいと思います。

先ず同社の売上構成は次のようになっています。
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次にクライアント別の売上構成比は下のパイチャートのようになっています。
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航空部門の主力製品はF35の他、F16、F22、C-5、C-130Jなどです。

同部門の売上高の65%はF35に代表される戦闘機です。

F16はイラク軍、オマーン軍などに納品が予定されています。C-130Jはインド、UAEなどがクライアントです。

電子システム部門はAEGIS艦やアパッチ・ヘリコプターの電子システムをはじめとし、多岐にわたるアプリケーションがあります。

ITシステムはサイバー・セキュリティや指紋照合装置などを含みます。

宇宙関連部門ではタイタン、オリオン、FBM、その他各種衛星などを製造しています。

同社の過去10年間の売上成長率は年率6.5%でした。またキャッシュフロー成長率は9.5%でした。

同社の売上高は顧客が政府などであることから景気全般の影響を比較的受けにくいです。

売上高はむしろ新しい防衛調達プログラムや新製品サイクル、政府の予算計画などに左右されます。


このため同社の一株当り利益ならびに一株当りキャッシュフローの推移も余り景気とは関係の無い動きとなっています。
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2011年の配当は一株当り$3.25でした。また同社は1年に発行済み株式数の7%程度を自社株買い戻ししています。

政府の契約の請負業ですので同社のマージンはかなり固定的です。
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なお米国政府は財政赤字削減プログラムの一環として若し議会が予算削減に合意できない場合、一律予算削減を実施する法案を夏に成立させました。実際、先月議会が具体的な赤字削減の内容に関して合意できなかった際には2013年からの一律予算削減の条項がキックインしました

この一律予算削減では向こう10年間に防衛予算だけで3,500億ドルが削減されることになっており、ロッキード・マーチンもその影響を受けざるをえない見通しです。